並外れて巨大な精子が1億年前の生物の化石から発見される
精子は通常、卵子よりはるかに小さく数が多いのですが、貝虫類とよばれる二枚貝のような水生甲殻類は、なんと体長の10倍に達するものがいるそうです。
巨大な精子が進化戦略のためなのか、1億年前の貝虫類の化石を調査したところ、巨大な精子を持っていたことが判明したそうです。
こちらが、その巨大な精子。
巨大な精子を持つ生物が突然変異によるものか意見が分かれていましたが、ミュンヘン大学のRenate Matzke-Karasz氏らの研究によって、1億年前にも巨大精子を持つ生物がいたことが明らかになりました。
大きな精子を持つ生物は、他にハエやカエルの仲間にもいるそうです。
大きな精子のメリットですが、受精率の高さ、孔雀の尾のようにメスを惹きつける役目、フタをすることで他のオスの受精を防ぐ、などが考えられています。
ちなみに人間の場合は50ミクロンで、身長の3万分の1以下だということです。
The Mystery Of Giant Sperm - Sometimes Size Really Does Matterより
生き物たちは3/4が好き 多様な生物界を支配する単純な法則
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生物〜生態を支配する原理は「エネルギー流の最適化原理」という経済原理かも?