2009年07月08日 09:48

機体にトラブルが発生した飛行機、エンジニアの乗客が名乗り出てあっさり修理

 
トーマスクック・エアライン

飛行機の中で病人やけが人が出ると「お客様の中にお医者様はいませんか?」とキャビンアテンダントが尋ねてまわる、といったシーンはよく聞く話です。

ですが機体にトラブルが発生した飛行機で、なんとエンジニアの乗客が名乗り出て直してしまった、というニュースがありました。

トーマスクック・エアラインの飛行機がスペイン・メノルカ島から飛び立つ前に、機体にトラブルが発生してしまいました。

修理するためにはイギリスからエンジニアを呼び寄せなければならず、8時間の遅れは確実とみられたのです。

しかしながらエアクラフト専門の乗客がその飛行機に乗っており、トラブルを解消することができると申し出たのです。

彼は飛行機を修理し、たった35分遅れでスコットランド・グラスゴーへと到着することができました。

トーマスクックのスポークスマンによると、「社の厳しい手順を踏み、男性が航空機エンジニアの有資格者であることが間違いないと確認した上での運航だった」としています。

彼が見事にトラブルを解消して機内に戻ってきたときには、機内で歓声が上がったそうです。

飛行機の遅延は大きなストレスを乗客に与えるため、航空会社側では「偶然彼が乗りあわせていたことに大変感謝している」と伝えています。

また乗客の一人は「直ったあとも彼が飛行機に乗っていたので安心できた」と言っています。

自分が乗る飛行機に、パイロットが乗っているとか、エンジニアが乗っていると言うのは、医者と同じくらい重要なことなのかもしれません。

この乗客は、他の航空会社であるトマソン・エアウェイに勤務する整備士で、この飛行機と同じ型式のB757を整備していたこと、トーマスクック・エアラインとトマソン・エアウェイが相互保守契約を結んだ協力会社ということから、対応および許可が出たのだと思われます。

Passenger fixes faulty airlinerより

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