日本屈指の天体ハンター、板垣公一さんがついに50個目の超新星を発見
天体観察機器の発達やアマチュア天文家の増加に伴い、新たな天体が次々に見つかっていますが、なんとたった一人で通算50個もの超新星を発見した日本人がいます。
山形県在住の板垣 公一(いたがき こういち)さんは、数々の新星や超新星を発見してきた新天体ハンターとして知られ、超新星発見数の国内最多記録を持っているそうです。
そして7月12日に新たに認定された超新星「2009hi」は、50個目の発見となりました。
板垣さんは6月にも3個の超新星を発見し、7月10日に今年6個目、通産50個目となる「2009hi」をペガスス座方向に見つけました。
日本人による超新星発見の数は通算で100個あまりなので、実に半分を板垣さんが発見したことになります。
こちらが発見された「2009hi」の画像(二つの白線の延長上)
こちらは2006年8月に撮影されたもの。「2009hi」の姿は見えません。
母銀河が星生成が活発ではない楕円銀河であることから、この超新星は、短寿命の大質量星起源である「重力崩壊型」ではなく、連星をなす白色矮星に伴星からガスが流れ込んで、白色矮星が中心で核爆発を起こした「核爆発型超新星」である可能性が高そうです。5億光年強と推定される距離からも、発見時の明るさは核爆発型超新星の極大前〜近くと考えてよさそうです。今後の分光観測によるタイプ判別が待たれるところです。
板垣さん、通算50個目の超新星発見
板垣さんが最初に超新星を発見したがの2001年。たった8年で50個も発見したことを考えると、今後この記録をどこまで伸ばすのか楽しみですね。
【読者投稿: (*゜∀゜)ゞカガクニュース隊
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