2009年08月02日 14:12

顔文字でおなじみになった特殊文字、でもその起源や意味ってわかる?

 
顔文字

「(゚Д゚)ゴルァ!!」「キタ━(゚∀゚)━!」「(´・ω・`)ショボーン」などの、顔文字による感情表現。

流行りすたりも激しいですが、大手掲示板や携帯メールなど、見ない日はないと言うくらい氾濫しています。よく使われる特殊文字「Д、∀、ω」ですが、これらはギリシャ文字やキリル文字と呼ばれるもの。

文字自体にはなじみが深くなったけれど、意味や由来、そしてどんな場面で使われているか、ご存知でしょうか。

ギリシャ文字

ΑΒΓΔΕΖΗΘΙΚΛΜΝΞΟΠΡΣΤΥΦΧΨΩ
αβγδεζηθικλμνξοπρστυφχψω

キリル文字

а б в г д е ё ж з и й к л м н о п р с т у ф х ц ч ш щ ъ ы ь э ю я

シンプルな顔文字以外でも、掲示板等で AA=アスキーアートと呼ばれる、文字や記号を組み合わせた図や巨大な絵として使われているのを見かけると思います。

これらの特殊文字、実際には数学や物理、電気関係の記号・単位などで使われています。理系の人には、よくなじんだものでしょう。

  • 微小な磁束密度の単位を表す1ガンマ(γ)
  • デルタ(δ)関数・ゼータ(ζ)関数
  • 長さの単位ミクロン(μ)
  • 単位の接頭語マイクロ(μ)
  • 総乗記号(Π)
  • 円周率(π)
  • 総和記号(Σ)
  • 電気抵抗の単位オーム(Ω)
  • ベータカロチンの β(ベータ)
  • 慣用句プラスアルファの α(アルファ)
  • 地理でいうデルタ地帯 Δ(デルタ)
  • …などなど。

    それではこれらの文字が成立した歴史や由来を見ていきましょう。

    まずギリシア文字ですが、これはフェニキア文字をもとにできた文字です。

    フェニキア文字とは、紀元前12世紀−紀元5世紀、地中海沿岸を中心に活動していた海洋商業民族であるフェニキア人が使っていた文字の事です。フェニキア文字は、子音しか表記しないという特徴がありましたが、ギリシア文字に改良されてから、母音も表記できるようになりました。

    また、古代では右からの横書きでしたが、現在は左からの横書き。その辺りは戦前の日本語が横書きの時は右始まりだったのと似ていますね。時代が下ると、このギリシア文字はローマ字の元となります。ですから「アルファベット(※ラテン文字)」も、「αβ(アルファベータ)」が由来なわけですね。

    ※日本で「アルファベット」は、ABCでおなじみのラテン文字のことを指すことが多いですが、欧米ではギリシャ文字、キリル文字とあわせて3つの総称として呼ばれることが多いようです。

    キリル文字は、ロシアおよびその周辺でよく使われ、ギリシア文字を元に作られました。ローマ字およびキリル文字の普及範囲は、すなわちイデオロギーの違いです。

    西ヨーロッパの言語がローマ字なのは、ローマ・カトリックの勢力範囲だったから。東ヨーロッパ言語がローマ字を使う言語(ポーランド語、セルビア語、チェコ語など)とキリル文字を使う言語(ロシア語、ブルガリア語、クロアチア語など)と分かれるのは、ローマカトリックとギリシャ正教の勢力範囲が入り混じっていたから。そしてキリル文字はギリシャ正教の勢力範囲で使われています。

    こうして考えると、東西ヨーロッパや小アジアにまたがって発展してきた文字と、中国をルーツとする漢字かな、それらを駆使して作られる顔文字やAAは、文明の結晶と言えるかもしれませんね。

    …それにしては、ちょっとばかり低俗なものが多い気もしますけど。

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