目の見えないオス犬をメス犬が盲導犬として支える
盲導犬は、視覚障害者を安全に快適に誘導してくれる、ありがたい存在です。
しかし誘導するのは何も人間だけではないようです。
目が完全に見えなくなってしまったオス犬を、パートナーのメス犬が盲導犬の役割を果たすという、仲の良い二匹がいました。
二匹はボニーとクライドと言う名前のボーダーコリーで、走り回るのが大好きなやんちゃな犬たちです。
二匹は嵐の日に捨てられ、現在はロンドン近くの動物救助センターで新しく飼い主になってくれる人を探しています。
穏やかな性格にもかかわらず、新しい貰い手を探すのに苦労をしているのには理由があります。
それはオスのクライドの方が全く目が見えず、パートナーであるメスのボニーに頼り切っているからなのです。
動物救助センターで働くシェリーさんによると、クライドは自分の行先に自信がなくなるとすぐにボニーの後ろにまわり、自分の顔をボニーのおしりにくっつけるそうです。
するとボニーが誘導を始め、彼女を信頼しきったクライドが後を付いていくそうです。ボニーは時々立ち止まっては、クライドがちゃんと付いてきているか確かめるそうです。
ボニーと一緒のときはクライドの目が完全に見えていないとは気づかないほどで、彼女なしではクライドも動こうとはしないそうです。
こういった事情から、二匹を離れ離れにして飼い主を見つけることができず、ペアで飼ってくれる貰い手を探しています。
夏は休暇で出かけるため犬を残して行く人も多く、貰い手が見つかりにくい季節ということもあり、今までのところ見つかっていないとのことです。
仲睦まじい犬のカップルを見ていると、心にぐっときますね。可哀想な境遇ではありますが、彼らの表情を見ると幸せなのかもしれません。
ペアで飼ってあげられる、心やさしい飼い主が見つかるといいですね。
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