国立美術館の「月の石」、実はただの木の化石だったことが判明…オランダ
「月の石」
アポロ11号が持ち帰ったとされていた、オランダ・アムステルダム国立美術館の所蔵する「月の石」が、実は木の化石だったことが分かったそうです。
元オランダ首相のドレース氏が、アポロ11号が人類初の月面着陸から帰還した年に、乗組員から贈られた「月の石」として、美術館が所蔵していました。
1948〜58年にオランダ首相を務めたウィレム・ドレース氏が、1969年にアポロ11号乗組員から受け取ったとされていた「月の石」を、1988年にドレース氏が死去した際に国立美術館が所蔵することになりました。
ですが、1969年7月に帰還したアポロ11号の月の石を、同年10月の段階でNASAが手放すのは考えにくいとの指摘を、2006年に専門家から指摘され、大学に調査を依頼したそうです。
その結果、「月の石ではなく木の化石であり、化石としてもあまり質の良いものではない」と判定されました。
これにより5万ユーロ(約668万円)の保険を掛けていたこの「石」は、たった50ユーロ(約6700円)の価値となってしまいました。
しかしながら、国立美術館は今後「ドレース氏の月の石」として所蔵していく意向とのことです。
月の石で無かったのは残念ですが、これはこれで面白歴史エピソードを持つ遺物となったのではないでしょうか。
Nothing To Do With Arbroath: 'Moon rock' in Dutch museum is just petrified wood
人類の月面着陸はあったんだ論―と学会レポート
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