薬で肌の色が青くなってしまった「ブルー・マン」と呼ばれる男性
以前、「薬を服用して顔が銀色になった女性」をご紹介しましたが、同じ銀皮症(argyria)と言う病気で、「ブルー・マン」(青い男)と呼ばれる男性がカリフォルニア州にいます。
周囲から奇異の目で見られ悩んでいた彼ですが、1年半前のテレビ出演で話題になったのをきっかけに、現在は前向きに過ごしているそうです。
ポール・カラソンさん58歳は、15年ほど前にストレス性の皮膚炎にかかり、自ら作った治療薬を服用し始めたそうです。
その薬には、抗菌作用を持つ超微粒の銀(コロイダル・シルバー)が含まれていたため、本人が気付かぬないうちに、だんだんと皮膚の色が青色になっていったのです。
健康面で特に問題はありませんが、現在の医学では元の皮膚の色に戻すことができないそうです。
コロイダル・シルバーは1990年代には医薬品としてFDA(アメリカ食品医薬品局)が認可していましたが、大量摂取すると銀皮症を引き起こす恐れがあるとして、現在はあらゆる動物に医薬品として使う事が禁止されています。
彼を初めて見る人は偏見と奇異の目で見るため、だんだんと内向的に、人目を避けるようになっていったと言います。
しかしながら、2007年の暮れに「ブルーマン」としてテレビで取り上げられ、注目を浴びてからは理解を示す人が増え、今では自分の肌の色をジョークにするほどポジティブに捉えているとのことです。
コロイダル・シルバー入りの薬は青くなってからも定期的に飲み続け、入手が困難になった今は飲むことが減ったと言うカラソンさんですが…。
青くなり始めた時点で、止めるという選択肢はなかったのでしょうか。
ニュース映像はこちら
PAUL KARASON | Weekly World News
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