7年前にヒルから採った血液のDNAサンプルから、犯人を割り出して逮捕
DNA鑑定ができるようになってからと言うもの、捜査の方法も大きく変わりました。
しかし体液などが採取できるというのが条件なので、怪我でもしない限り必ずしもDNAが現場に残っているというわけではありません。
ところがヒルが吸っていた血液からDNAを割り出し、強盗の逮捕につながったというニュースがありました。
強盗事件が起きたのは2001年9月28日、当時71歳だった女性が夫の留守中に二人の男に500ドル(約4万5千円)を盗まれたのでした。
そのとき現場を担当した警官の一人が金庫の近くに落ちていたヒルを一匹拾い上げ、鑑識にまわすと、そのヒルが吸った血液からDNAサンプルが抽出されました。
その後7年経ち、別の麻薬事件で捕まった男から摂取されたDNAサンプルを調べてみると、そのヒルから採り出されたものとマッチしたのです。
男は有罪を認めており、現在裁判で刑の確定を待つばかりだそうですが、2001年のサンプルとマッチしたというのは科学捜査の威力を物語っています。
まさか7年前に現場にいたヒルから逮捕につながるとは、犯人も思ってもいなかったでしょうね。
現場のヒルにはくれぐれも気をつけたいところ…、ではなく、犯罪に手を染めてはいけない、という教訓でした。
逆に考えるとヒルが多いところは治安が良くなりそうですが、そんなところには住みたくないというジレンマになりそうです。
犯人は知らない科学捜査の最前線!(ナレッジエンタ読本24)
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