飲み込んだ麻薬が警察にバレないようにと、なんと16日間もトイレを我慢…イギリス
とにかく犯罪者は逮捕を逃れるため、あの手この手の努力や工夫を惜しまないものです。
イギリスでお腹にヘロインを飲み込んでいた男が、物的証拠を隠すために、なんとトイレを16日間も我慢したそうです。
28歳の麻薬密売人ダミエン・アンクラは、7月13日にヘロイン所持の疑いで身柄を拘束されました。
ダミエンが拘留場で食事にも飲み物にも手を付けないことから、イギリスの警察はさらに疑いを深めました。
そこで拘留期間を特別に延長し、担当者が付きっきりで監視することにしたのです。
延長が決定したことを知ったダミエンは、7月17日にようやく少量の食事を摂るようになりましたが、足を交差させたまま29日までトイレに行くのを我慢していたと言います。
しかし人間限界はいつしか来るわけで、出てきたのは5袋のコンドームに詰めた末端価格にして3200ポンド相当(約50万円)のヘロイン。
「その頑固なまでの隠蔽への決意が、警察の膨大な時間とリソースを使い果たした」と検察のデイビッド・リンゼイ氏は伝えており、驚くやらあきれるやらのようです。
イギリスでは今年初めに麻薬売人を一斉に逮捕したことから、さらなる供給元を捜査していたところでした。
ダミエンを逮捕したとき、彼は協力的で身体検査に快く応じたのですが、どこかに麻薬を隠しているとにらんだ警察は拘留を決めたようです。ただし出てくるまでに16日もかかるとは思ってもいなかったと語っています。
ダミエンはこれで3度目の逮捕となり、裁判によると母親も祖母もヘロイン常用者だったとのことです。
体内に長く留めておくと袋が破れた場合には死の危険もあるため、逮捕を免れるために間違った努力をするのは無駄だと言う、密売人たちへのメッセージになればよい、と警察は伝えています。
それにしても16日間もトイレを我慢する偉業(?)が可能ならば、その努力をまっとうなことに使えば、わざわざ犯罪に手を染めなくても普通に成功できるんじゃないかと思います。
Dealer finally gave way after 16 days (From Western Telegraph)
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