仲間の死を嘆き悲しむチンパンジーたちの心打たれる写真
チンパンジーがどれくらい悲しみを感じるのか、実際のところはわかりません。
しかしながら、仲間の死について大いに嘆き悲しむ一枚の写真が話題になっていました。
画像はNational Geographicに掲載されたチンパンジーの写真で、あるメスチンパンジーが心臓疾患により亡くなり、埋葬するため運ばれるところだそうです。
亡くなった40歳台後半のチンパンジーはドロシーと言い、8年間をこのカメルーンのチンパンジー救助センターで過ごしたそうです。
この救助センターは、アフリカの違法な動物取引のために住みかを失ってしまったチンパンジーたちをリハビリをする目的で作られました。
母親を殺されたドロシーはカメルーンの遊園地のマスコットとして売られ、次の25年は首に鎖をつながれ、からかわれたり、嘲られたり、ビール飲まされたり、タバコを吸わされたり虐待を受けていたそうです。
運動不足で肥満になった彼女は他のチンパンジーと共に救助されて、このセンターにやってきました。
そこで健康を取り戻した彼女はもともとの優しい性格も手伝って、母親を失った子供の世話をしたり、他のチンパンジーたちとも非常に仲良くしていたそうです。
そして彼女が亡くなったとき、同じグループのチンパンジーたちの悲しみを見てとれるほど大きかったため、ドロシーの家族たちに埋葬を見守らせることにしたのです。
それによって彼らチンパンジーの理解の範囲の中で、彼女がもう戻ってこないと知ることができるのでは、という思いもあったようです。
声をあげたり、いらいらした攻撃的な態度をとるチンパンジーもいましたが、驚くことにまるで悲しみにくれるかのように静かに見つめるチンパンジーたちの姿があり、驚いたと言います。
初めてウェブサイトに掲載されてから、テレビや新聞等でも取り上げられた一枚だそうですが、まるで泣いているかのように見えるチンパンジーたちの姿に心打たれるものがあります。
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