この発想はなかった…「機動戦士ガンダムの名場面をリアルに見せる方法」 〜 Photoshop(フォトショップ)で広がる写真の世界
フォトショップのチュートリアルマガジン「DEKIMAGA」が、機動戦士ガンダムを題材にした特集企画を公開しました。
なんとアムロが窮地に陥ったあのジェットストリームアタックの名シーンを、プロの手でプラモデルからフォトショップを駆使してリアルに再現。その仕上がりは、ジオラマのリアリティを越えたもの凄いクオリティでした…。
プロが手がけた驚きのテクニックをご覧下さい。
協力:株式会社バンダイ ホビー事業部
まずは本格的な素材作りから
いくらフォトショップが万能といっても、最高の作品には最高の素材が必要。プロは素材の撮影にもとことんこだわっています。
今回再現するジェットストリームアタックのシーンに必要な、ドム3体とガンダムを、ピアノ線やアームを使って立体的に配置し、ライティングも慎重に調整。背景を除けば既にいい雰囲気が出ています。
ビームサーベルは、実際に発光する冷陰極管を使用。後でフォトショップで描けば…と思いましたが、ビームサーベルの放つ光の反射を予め撮影に加えることで、一層のリアリティを追求しているようです。
プラモデルに命を吹き込む脅威の加工技術
細かな加工手順はあまりに膨大なためここでは割愛しますが、ピアノ線や背景の消し込み、バーニアの噴射表現の追加、反射光の書き込み、陰影の強調、背景の書き込み、砂埃の描写など、多くのテクニックを駆使して情景を仕上げています。
躍動感溢れるガンダムの勇姿。精悍なマスクは条件を変えて2回撮影し、合成したのだとか。切断された盾も、断面が熱で溶けたかのように加工。また細部にバトルダメージも追加。こ、細かい…。
ところで踏まれているドムをよく見ると、背中にサーベルが追加されていますが…もしかして…撮影時に…忘れた!?
アムロを守ろうとするマチルダ中尉が指揮する輸送機、ミデア。別途撮影したものを合成しています。元の写真は左正面から光が当たっていますが、フォトショップで加工し逆光に。見事ですが、恐ろしく手間暇かかっています。
ところでなぜ最初に一緒に撮影しなかったのかな…と思ったのですが、残念ながらいくら考えてもわからなかったので、何か大人の事情があるのだと勝手に納得することにしました。
そして出来上がった作品は…!!
うおお、これは凄い…。(クリックで拡大)
砂塵やバーニアの表現が加わることで、ジオラマを数段越えたクオリティに仕上がっています。プラスチックの質感も全く感じられません。
フォトショップの技を極めて、昔集めたプラモデルや合体ロボットの写真から、こうしたリアルな作品を作るのも…夢中になって時間を忘れてしまいそうです。
ちなみに同コンテンツではAfter Effects CS4と、Flash Professional CS4を使ったドムのアニメーションも紹介。ガンプラの楽しみがグッと広がりそうな詳細はこちらから!
もっと詳しく知りたい!と思ったら…
ここまでのテクニックは、アドビのWebマガジン「DEKIMAGA」でより詳しく具体的に解説されています。
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カメラ好きな方、写真加工に興味がある方は必見。
Photoshopに興味のある方も、ぜひ一度ご覧下さい。
できた!をかなえるチュートリアルマガジン DEKIMAGA(デキマガ)
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