「うちの子どもに宿題は出させない」裁判で勝ち取った両親…カナダ
普通、宿題を嫌がるのは子どもの方だと思っていましたが、世の中広いようでそうとは限らないようです。
カナダで「学校外で勉強する必要はない」と両親が裁判に訴え、子どもの宿題を無くす権利を勝ち取ったいうニュースがありました。
教育は生きる上であまり必要無いという考えを持った両親なのかと思いきや、二人とも弁護士だというから驚きです。
カナダのカルガリーに住むトム・ミレイさんとシェリーさんの夫婦は、嫌がる3人の子どもに宿題させることに、うんざりしていました。
長男(現在18歳)に宿題をやらせることに苦労した経験から、下の二人の子どもたちに対するやり方を変えることにしたのです。
この宿題闘争には、なんと2年も費やしたそうですが、現在通う学校では二度と彼らの子どもが宿題をしなくても良いという判決が下りたのです。
2ページにわたる計画書には、子ども、保護者、先生の署名がなされ、そこには宿題が子どもを評価するのに使われないと記載されているそうです。
その代わりに「学校にいる間に課題を終らせる」「テストのための復習はする」といった内容が盛り込まれているようです。ただし音楽授業の楽器の練習については家ですることになっています。
シェリーさんが言うには、毎晩嫌がる子どもに算数の問題を解かせることで、かなりのストレスが家族にかかっていたといい、2年前に宿題についていろいろ調べ始め、特に低学年では、宿題と学校の成績の関係が明確ではないと判断したようです。
そこで宿題委員会と言うものを作り、そこから宿題に特段の好影響がないという材料を揃えると、法的な書類を用意してこの件に関する交渉を始めたそうです。
「子どもにとって何がベストであるかを選ぶのは親の権利である」と伝え、学校に感謝するとともに、正しいことをしたと述べています。
宿題は一切なしと言うと賛否両論を呼びそうですが、むしろ宿題嫌いの他の子どもたちが「僕も、私も」と言いそうな気はしますね。
弁護士の両親は、宿題をやってきたからなれたと想像するのですが、その辺はいったいどうなんでしょう。
Canadian parents win court battle against homework | World news | guardian.co.uk
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