2009年12月03日 20:57

断言するよ、あなたが世界一のパパだってことを(動画)

 

世界一ステキなパパ
この親子の物語は息子のリック・ホイトさんが生まれるところから始まります。

出産時にへその緒が絡みつき脳に損傷を受けたため、四肢のコントロールが麻痺してしまいました。

体を全く動かせない彼が望んだこと、それはマラソンでした。

ディックとリックのホイト親子は、チーム・ホイトと呼ばれています。それは父親のディックさんが、どのマラソンにもリックさんを連れて走るからです。

ディックさんは合計85回もリックさんを押して走りました。そのうち8回は押すだけでなく、小型ボートにリックさんを乗せて引っ張って泳いだり、自転車でペダルを踏んで運んだりすることもありました。

クロスカントリー・スキーで長距離をおんぶしたり、マウンテン・クライミングや、自転車で引っ張って行くこともあったそうです。

リックさんが9ヶ月のときには、医師から一生植物人間のような状態になると言われましたが、ディックさんと妻のジュディさんは息子の目が二人を追いかけていることに気づき、病院施設に入れることを拒みました。

リックさんが11歳の時、両親はTufts大学のエンジニア部門に連れて行き、コミュニケーションをとる方法がないかを尋ねてみましたが、話しかけても反応がないので無理だと言われました。しかしそれに納得できないディックさんから、息子に向かってジョークを言ってみてくれと頼まれ試してみると、リックさんは笑って見せました。彼はきちんと言葉に反応し、コミュニケーションが取れることがわかったのです。

その後、コンピューターを取り付け頭でカーソルを動かせるようにすると、ついにコミュニケーションを取ることが可能になりました。

あるときハイスクールのクラスメートが事故で全身麻痺になり、学校が彼のためにチャリティマラソンを主催したそうです。それを見たリックさんは「あれを僕もやりたい」と言いました。

そのときまでディックさんはろくに走ったことなどありませんでした。1マイル(約1.6km)すら一人で走ったことがないのに息子を押して5マイル(約8km)も走るのは酷に思えました。しかしながらそれでも挑戦してみたのです。

走った後、今度は父親のほうがハンディキャップがあるかのように動けなくなってしまいました。丸二週間、体のあちこちが痛んだそうです。

ところがその日はリックさんの人生を一変させました。

「父さん」

リックさんはタイプを続けます。

「二人で走ってるとき、身体障害者じゃないようだった!」と。

最初の数週間は大きなマラソンに混じり、ただただ走っていました。しかし多くのレースで参加を断られたりもしました。シングル走者でもなければ、車椅子走者でもなかったからです。

そのうちに正式に参加する方法を見つけ、1983年のマラソン参加ではタイムも優秀で、翌年のボストンマラソンの資格を手に入れることができました。

やがて「トライアスロンに挑戦してみてはどうか」と勧められましたが、泳ぎを学んだこともなければ、自転車に乗ったのも6歳の頃が最後というディックさん。50キロの体重の子どもと一緒に、どうやってトライアスロンをしたら良いのか見当もつきませんでした。

しかしながらディックさんはチャレンジしたのです。

彼らはいくつものトライアスロンに挑戦しました。成人した子どもを引っ張りながら泳ぐディックさんが、若者を抜かしていくこともありました。

一人でやってみるのはどうかと打診も受けたようですが、ディックさんは息子の笑顔が見たくて一緒に走り、泳ぎ、漕ぎ続けたのです。

第24回ボストンマラソンでは、2万人の参加者の中で5083番目。ベストタイムは1992年の2時間40分で、それは世界記録から35分遅いだけでした。もちろん世界記録を出した人は車椅子を押していたわけではありません。

息子のリックさんは言っています。「父さんは間違いなく今世紀を代表する父親だ」と。

数年前にディックさんが心臓発作を起こしたときには、大動脈の95%が血栓で詰まっていたそうです。医者からは、「もし運動をして健康的でいなかったら15年前に亡くなっていただろう」と言われたそうです。

そう言う意味で、二人の親子はお互いの命を助け、支え合っていたと言えます。

現在リックさんはホームケアを受けながら一人で暮らしています。ディックさんは定年退職し、現在はオランダに住み、二人はいろんな国でスピーチをしてまわっているそうです。

リックさんが一度してみたいと思っていることがあります。

それは、父を椅子に座らせ自分が押すこと。

きっと父親のディックさんも、世界一の息子と思っているのではないでしょうか。

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