こんなに便利だったなんて…試してわかったWiMAXの本当の魅力
テレビCMやIT系ニュースでもよく見かける、UQコミュニケーションズの提供するモバイルWiMAX(ワイマックス)。最新の通信方式を使った、理論値では下り最大40Mbps、上り10Mbpsの現在最速※のモバイルデータ通信サービスです。
※あくまで理論値であり、実際の速度は状況により異なります。
と、これだけ聞いて「なんだ、また新しい通信会社ができたのか」と思っただけだったのですが、いざその中身を知り実際に試してみると、今までのモバイルサービスとは比べものにならないくらい魅力的なサービスでした。
モバイラーはもちろん、携帯ゲーム機やPDA、パソコンを数多く持っていたり、家と外でネット代がかさんでいる人、逆に滅多にネットを使わない人にも最強と言えるWiMAXの魅力は続きからどうぞ。
今までの常識が全く通用しない、全く新しいサービス形態
WiMAXは、家や外でインターネットに接続できるという意味では以前からあるサービスですが、その形態は従来と全く異なります。
まず通信機器。従来ですと、携帯電話会社等から各種メーカーの通信機器を契約と併せて購入していましたが、WiMAXはまるでUSBメモリでも買うかのように、通信契約と無関係にいきなり本体を購入できます。
例えばこのアイオーデータから発売されているUSB接続WiMAX端末、WMX-U01。これは普通のパソコン周辺機器のように、Amazonや楽天、家電量販店などで簡単に購入する事ができます。
これを使えるようにするにはどうするんだろう…と疑問に感じたのですが、これがまた凄い。サービスエリア内で未契約の通信機器からブラウザを開くと、WiMAXのポータルページが開き、サービス事業者(MVNO)の一覧が表示されます。
あとはこの中から好きなサービス事業者を選び、オンラインで契約・登録するだけ。
サービス事業者は家電量販店やISPなどさまざま。基底となる無線ネットワークはUQコミュニケーションズが提供しているため、サービスエリア、通信の品質はどこも同じですが、それぞれ独自の料金プランや割引、付加サービスを提供しているので、使い方に合った事業者を自由に選ぶ事ができる仕組みです。
セットアップは超簡単、そして驚きの通信速度
さて、実際の使い勝手はどんなものかと、秋葉原の喫茶店で試してみました。端末はUSB型のWMX-U01。
パソコンのUSBポートに差し込むと自動的にセットアップが開き、画面の指示に従うだけであっという間にドライバやユーティリティのインストールが完了。ブラウザからオンラインで契約手続き後、即座にWiMAXのネットワークに接続できました。
そこでgooスピードテストを試してみたところ、表示された通信速度は8.4Mbps。既に家で使うにも充分じゃないかと思える速度を軽々と叩き出しました。この速度だと、Youtubeやニコニコ動画など、比較的重たいネットサービスを見るにもあまりストレスを感じません。その後場所を変えて速度を計測してみましたが、低くても2Mbpsくらいの速度は出ていました。
続いて移動中の電車でも使い勝手をテスト。山手線、京王線、中央線で使ってみましたが、トンネルなどでは所々途切れるものの、概ね快適な使い心地。
WiMAXは2009年7月に始まったばかりのサービスですが、既に人口密度の高い地域や主要路線では概ね使えるようです。(詳細なサービスエリアはこちらから)
抜群に使い勝手のいいWiMAX内蔵パソコン
またWiMAX内蔵パソコンのラインナップも豊富。内蔵型だと出っ張る部分がが全くないのが一番の魅力ですが、普通は選べるモデルが限られてきてしまうんですよね。
内蔵パソコンのラインナップを見てみると、ソニー、パナソニック、富士通、東芝、オンキヨー(SOTEC)、Lenovo、Acerなど大手メーカーから複数のモデルが続々と発売中で、選択肢が本当に多い!
そして何より嬉しいのが、WiMAXだとUSBタイプ、WiFiタイプ、内蔵タイプなど、複数台をまとめて1契約で使えること(※)。今までは内蔵型だとそのPCでしかインターネットができなくなるので買うのをためらっていたのですが、その心配が全くありません。
※複数台同時接続はできません。後に接続した方が優先されます。
iPodTouchやPSP、DSで便利な無線LAN端末も!
最近ではパソコン以外にもPSPやNintendoDS、iPodTouchやPDAなど、無線LANを使ってインターネットに接続する機器も増えてきました。そんなときに便利なのがこのNECのAtermWM3300R。
スイッチを入れればすぐに無線LANアクセスポイントとなり、外でPSPやiPodTouchでインターネット接続ができます。
無線LANのアクセスポイントになるので、当然複数台の機器で同時にインターネット接続も。もちろんパソコンからも使えます。
接続は電池蓋裏に記載されているESS-IDと暗号キー(※)を登録するだけととても簡単。※設定で変更可能
また、家庭用無線LANルータとして使える機種も。WiMAXのインターネットをそのまま家の有線LANに接続できるので、家のインターネットサービスを置き換える事もできてしまいます。
USB端末を刺して使うタイプなら、出かける時に抜いて持っていく事もできるので、家でも外出時も兼用できてしまうのが魅力的です。
もちろん複数台登録できるので、家用、外出用と別々に持てば、使い勝手が良さそうです。
データ通信業界最安水準の料金プラン
モバイルデータ通信サービスは、使う時と使わない時の落差が激しいため、全く使わなかった月にも料金がかかるとなんだか損したような気分になるのですが、例としてUQコミュニケーションズの2段階定額プランでは、全く使わない場合月額がわずか380円、どんなに使っても4980円と、恐らく同様のサービスの中では最も安い維持費で済んでしまいます。
確実に毎月使う人の場合は、完全定額だと月額4480円と、少し割安なプランも。そしてさらに、滅多に使わない人のためのスゴいプランも用意されていました。
滅多に使わない人のための1日定額プラン
本当に滅多に使わない人のための、申し込んでから24時間600円で使える24時間定額プランが用意されているのですが、これが今まで業界的にはありえなかったくらい、安くシンプルに設定されています。まず、毎月の基本料が一切かかりません。
使いたい時はWiMAX機器を接続し、ポータルサイトで24時間プランを申し込むだけ。その時点から24時間使い放題ととてもシンプルなシステムです。これだと申込みの時点で確実にサービスエリア内であることがわかる上(圏外だと申込み自体ができない)、必要な分の出費しかないので、全く無駄がなく合理的。
今までいろんなモバイルサービスを検討する機会があったのですが、事前にチャージをしなければならなかったり、チャージした額に有効期限が設定されていたり、電話での手続きを必要とするものなど、あまり積極的に利用する気になれないものばかりだっただけに、このプランを知った時はやっと出たのか!と思わず嬉しくなってしまいました。
繋がるか不安なら無料で15日間の試用ができる、「Try WiMAX」サービスも!
と、魅力は十分すぎるWiMAXですが、買ってみて家や普段行く場所で使えなかったら…と考えると、やはり買うのを躊躇してしまうもの。
そんな時に嬉しいのが、15日間無料貸出サービス「Try WiMAX」。家電量販店の店頭(参照)やオンラインで申し込むと、端末が送付され、すぐに15日間試す事ができます。もちろん期間中どれだけ使おうが完全無料で、普段使いそうな場所で存分に試す事もできます。
ちなみに私の場合は電車の中でどれだけ使えるかが最も重要だったのですが、実際に試してみたところ普段の路線でとても快適に使える事がわかりました。
試用機も試してみたら…も、もうダメだ
さらに今回は、UQコミュニケーションズから、WiMAX内蔵PC、モバイル無線LANルータを借りて試用。これまた使い勝手がホント危険です。
まず内蔵PC。どうやって繋ぐのかと思えば、開いてログオンするともう繋がってる。閉じて開くと、また繋がってる。ワンタッチどころかもはやノータッチで、まるで見えないLANケーブルが常に刺さってるんじゃないかと錯覚しそう…ってちょっと言い過ぎな気がするけど、急いでる外出時には嬉しい使い勝手。
モバイルルータもまた恐ろしく便利で、iPodTouchがまるでiPhoneのように外で使えます。メールもWebもサクサク。本体はiPhoneより薄くて軽い!PSPでもネットができる!移動中にDSでオンライン対戦ができちゃう!もちろんノートPCでもサクサク!…とネットを楽しんでいると、いつの間にか終点新宿に到着。時間が経つのが早い…。
さらに車に設置してみると、もう車の中がモバイルオフィス状態。
インターネットが完備された車内で、iPod Touchで快適に悠々とブラウジング…
…している妻と、運転に徹する私。
頼むよ、今日くらいは運転してくれっ…!
サービス開始直後とは言え、侮れなかったWiMAX
何しろ最近始まったばかりのサービスなので、検討はあと数年後でいいかなと思っていたら、すでにたまらないメリットが溢れていたWiMAX。実際に試してみるとあまりの快適さに、気づくと近所の家電量販店のキャンペーンを見て、WiMAX端末を衝動買いしていました。
しかし急速に拡大しているとは言え、サービスエリアがまだまだ発展途上なのは揺るぎない事実。検討するなら一度サービスエリアマップで使いたいところがエリア内か確認し、そうだった場合にはTryWiMAXに申し込んで、満足行くまで使い勝手を試してみましょう。
サービスエリアの確認はこちらから。モバイルWiMAXの料金プランなどの詳細は、以下サービス事業者の詳細をご覧下さい。