火星の地表に不思議な模様…探査機「マーズ・リコネッサンス・オービター」が撮影
火星探査機「マーズ・リコネッサンス・オービター」は、今後の地上探査のための着陸地点を調査する役割を担い、NASAによって2005年8月に約700億円の予算で打ち上げられました。
偵察衛星並の高解像度カメラによって、火星の地表に謎の模様が写し出されているとして話題となっています。
※画像をクリックして拡大(credit:NASA)
墨と筆で描かれたような、不自然とも言えるほどクッキリと鮮やかな縞模様。
場所はアケロン谷"Acheron Fossae"と名付けられた700kmほどの地域。砂丘に囲まれたこの模様は数百mに及ぶそうです。
なぜこのような模様が出来たかは議論中のためはっきりとした答えは出ていないそうですが、非常に乾燥しているか、または細かい粒子の砂が、谷の斜面を液体のように流れ、さらに雪崩によって下の層が露出した結果、この様な模様になったとみられています。
明るい砂は古い部分とみられ、新しい黒い砂が上に折り重なるようになっており、障害物によって流れが分離しているとのことです。
見れば見るほど不思議ですが、殺風景な火星の地表に落書きしたような綺麗な模様が描かれているというのは何かロマンを感じますね。
ちなみにアケロン谷のそばには、太陽系最大の火山であるオリンポス山があるそうです。
Slope Streaks in Acheron Fossae
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