韓国系が増えすぎて英語が廃止になったシドニーの教会…オーストラリアの移民事情
このまま少子化が続くと、いずれ日本でも移民受け入れと言うテーマが、より現実的なものになると思われます。
受け入れるのか、受け入れないのか。いつなのか、どんな規模なのか。起こりうる諸問題にどう対応していくのか。
たとえば国内で別の言語を話す人が増えすぎた場合どうなるのか、他国の例がありました。
オーストラリアは公用語が英語の国ですが、シドニーのある教会では英語話者よりも韓国語話者の方が増えすぎたことにより、英語のミサが廃止されることになったのです。
先週の日曜日、デニストン・イースト・ユナイティング教会は、ついに英語による最後の礼拝を迎えました。
驚くほどこの地域ではアジア化が進んだようで、少なくとも120人の韓国系のキリスト教徒が礼拝にやってくるそうです。
教会側では、エスニック化していくことは健全であると述べています。社会が教会に指令し、それに教会側が応えた形だと伝え、オーストラリアの教会だからと言うのは簡単ではあるが、それだけが正しいわけではないとしています。
こちらの教会は60年ほど前に建立されましたが、英語での礼拝が終わることは悲しいものの、完全に無くなってしまうよりは韓国人の手で存続する道を選びました。
49年ほど教区民として住んできたロン・ホフマンさん(77)は寂しいと思いつつも、変化を受け入れているようです。
以前から教会には、韓国語で礼拝を行って欲しいというクレームが数多く出ていたとのことで、今後は新しい牧師が韓国語で執り行うことになっています。
移民が増えると言語までもが変わってしまう例ですが、オーストラリアの白人がもともと移民なわけで、移民の多い国では自然の帰結とも言えるでしょう。
言語においては多勢が優勢となる例ですが、日本も移民問題を考えて行く上で、他国の例に学ぶことは重要だと思われます。