イギリスの小さなホテルが同性愛カップルをお断り…賛否両論の反応
宗教も然り、ライフスタイルも考え方も私たちはそれぞれ違います。
問題は違う者同士がうまく相容れないときですが、モラルや信仰の相違により、トラブルが起きたと言うニュースがありましたのでご紹介します。
イギリスを含め英語圏の国にはB&B(ベッド・アンド・ブレックファスト)と呼ばれる、小さな簡易ホテルが数多くあります。
あるクリスチャン夫婦が経営するB&Bにゲイカップルが宿泊に来たのですが、夫婦はダブルベッドの部屋にカップルが宿泊することを拒みました。
予約を受け付けた段階では、てっきり男女のカップルだと思ったものの、現れたのは男性二人だったのです。
そこで夫婦は断りの理由を、丁寧にこう説明したそうです。
- 空いていればシングル2部屋に泊まらせる心づもりではあったものの、運悪くその日はいっぱいだったこと
- 自分たちの価値や信仰を基準に生きていること
- 賛同できないことにノーと言う権利があるとの考えを持っていること
しかしながらゲイの二人を拒否したことで、毎日のようにひどい暴言や罵りの入ったスパムメールが届くようになり、脅迫メールまで届くようになって仕方なくウェブサイトを一時閉鎖することになったと言います。
イギリスでは2006年から、性的指向に基づく差別は違法となっているのですが、これに対し、「これは私の信仰であって、政府から何を信じて何を信じるなと言われたくはない」と伝えています。
宗教と法の間に相違もあり、大きな問題として議論が盛り上がっていました。
・この女性の態度が信じられないね。とりあえず金を払う客だろう。性的指向に基づく差別はされるべきではないし、彼女に関係がない。よって前もって知らせる必要もない。
・私は別にゲイが怖いわけではないけれど、そしてもし私がB&Bを経営していたらゲイのカップルでも泊めたろうけど、それでもこのおかみさんにも信仰に対する権利はあるとは思う。
・若すぎるとか、未婚だとか、上司と愛人とかはいいのかしら?
・警察が関係?何のためだ?宿泊場所をまかなって誰を泊めるかの問題に警察は関係ないだろう。自分のゲストハウスなら自分が好きなように差別したっていいだろう?いつから客を断ることに法律が反対してるんだ?最近の大きな問題だよ。ゲイやレズに権利を与えすぎなんだ。一晩宿泊を断られたホモカップルよりも大事なことが世の中には一杯あるだろう。泥棒が家に入っても警察は何が忙しいのか知らないが、こんなナンセンスな事件を探してるせいかよ。
・B&Bの形態は誰かの家に泊めてもらうと言うことで、誰でも迎えなければいけないなんてことはないと思う。いろんなところで犬や子どもまでが断られているだろうし、問題視されない。
・大勢の人が彼女に同情すると思うけれど、現在の法の下では彼女の行動は違法である。解決法としてB&Bを閉じて自分の家に招き入れる人をコントロールすることである。個人的にはこのゲイカップルが警察に通報して、住所や名前がさらされるようにしたことは、無責任だとは思う。
・ばかげてるね。1950年代じゃないんだ。B&Bビジネスをするなら覚えておかなくちゃいけないことだ。
・僕は彼女に賛同するね。かつ、もしこのカップルがゲイ用のホテルでも経営して、普通の男女を拒否したとしても、やはり理解する。
・気の毒だけど、彼女の家なんだから彼女の規則だ。
・彼女の家なのだからどんな理由でも断る権利があっていいと思う。かつ丁重に断ってお金も返したんだから何が問題?
・自分は誰がゲイでも問題視しないが、自分の家に誰を泊められるかを口出しされたくない。
・警察が調査中?暴行者や泥棒や殺人者を捕まえろよ。
・僕はゲイだがこの女性には賛同する。僕と僕のパートナーが泊りに行くときはいつも同性であることを知らせる。相手が嫌ならそれに敬意を払うまでだ。ホモ恐怖の人がいても個人的に受け止めている。世の中にはいくらでも受け入れてくれるところがあるからね。
・誰にでも自分の主義を通すことは許されるだろう。スピーチの自由は差別ではない。
・彼女がどんな客を断ろうと自由だとコメントしている人は、この断られた人がイスラム教なら同じことを言うのかな。
法や人権、思想や宗教の問題というのは一筋縄ではいかないようです。
議論を繰り返しながら、時間と共に浸透するのを待つ必要があるのかもしれません。
Gay couple 'turned away from guest house because owner would not let them share a bed'
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