亡くなった夫の夢を叶えるため、残された妻が世界中を飛び回る
夢を叶えたいと思う心は誰にでもあります。
ですが必ずしも夢が叶うわけではありません。途中で挫折したり、病気をしたり、叶わぬまま死んでしまうことだってあります。
世界各地の歴史的な場所を見て回りたいという亡夫の夢を代わりに叶えようと、妻が遺灰を持って世界中を回ったというニュースがありました。
イギリス人のリタ・ムンさん(63歳)は、3年前の2007年に夫のリチャードさんがガンで亡くなったとき、彼と一緒に見るはずだった世界を見せてあげようと封筒に彼の遺灰を入れ、旅立つことを決意しました。
以来、中国の万里の長城に登り、ニュージーランドの熱帯雨林を歩き、イスラエルの聖地を巡礼してきたそうです。
行った先では必ず夫の遺灰をまいてきたそうです。国境で没収されるおそれもあることから、灰は最低限の量だけ所持していました。
もし夫のリチャートさんが生きていれば、二人で一緒にそれらの土地へ旅をしていたはずで、また、一人で大胆に旅行しながらも灰をまくときは、とても感傷的な気持ちになったと言います。
40年間連れ添ってきた彼の死によって彼女の人生にはポッカリと穴が空いたような気持ちになり、世界のどこへ旅をしても何かが足りない気がして、それが彼なのだと、そう語るリタさん。
ガンの末期にはリチャードさんは歩けなくなり、車椅子生活を余儀なくされ、痛みを訴える状態でしたが、彼はそんなときでさえ他の患者への配慮も忘れなかったと言います。
いろんな人から厚意を受け、長いことを連れ添ってくれた夫への感謝から、今度は自分が返す番だと思ったそうです。
以下が彼女が回った場所です。
合計で55902マイル(約9万km)に渡る、地球2周分以上の旅。
長く連れ添った夫婦の、言葉では語れない愛情の強さを垣間見た気がします。
Widow fulfills husband's travel dreams by scattering his ashes all over the world
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