パソコンなんてどれも同じ…じゃなかった!独自機能が便利で面白い、レノボの最新パソコンを体験してきました
先日レノボ本社で行われた、2010年春モデルのパソコンを体験できる、ブロガー&メディア向けのイベントに招待され、行ってきました。
行く前までは、パソコンなんてどれも大して変わらないだろう…と思っていたのですが、レノボのパソコンはその予想を超えていました…。
色んな意味で…!
今回行ってきたのは、3月24日にレノボ本社で行われた、ブロガー&メディア向けの体験イベント。
レノボと言えばビジネス向けブランドのThinkPadで有名ですが、コンシューマー向けのIdeaPad、IdeaCentreというブランドも展開していて、今回はその2010年春モデルを体験して来ました。
用途に合わせた新モデルのバリエーション
会場に入ると、そこには新モデル4機種が展示されていました。まずは各機種をさらっと紹介。詳細なスペックは機種名のリンクからどうぞ。
IdeaPad S10-3t
10.1型マルチタッチディスプレイ搭載のネットブック。小型ながらキーボード幅は充分で、タッチタイプは良好。8セルバッテリを標準搭載で、長時間駆動もばっちり。
Lenovo G560
15.6型ディスプレイにCore i3/i5CPUを搭載したノート。キーボードにはテンキーも装備し、AV関連の機能も充実。デスクトップの置き換えに使うにも使いやすそうなモデル。
Lenovo C305
薄くてコンパクトな20型デスクトップ。一般的なほとんどの用途に充分な性能を持つ、オールインワンモデル。
IdeaCentre A600
21.5型フルHDディスプレイのエンタテイメント向けオールインワンデスクトップ。キーボードやマウス、リモコンは全てワイヤレスで、オリジナルのゲームも搭載。
※リモコン付きモデルは4月中旬に発売予定
それぞれ様々な使用シーンを想定したラインナップで、デザインもThinkpadとは違った家庭になじむスッキリとしたデザイン。安っぽさはなく、予備知識無しで見るとぱっと見は高そう。
ところが実勢価格を聞いてみると、ノートブック2機種は6万円台から、デスクトップのC305は5万円台からなのだとか。いやはや、凄い時代になったものですね…。
IdeaPad初のマルチタッチモデル、S10-3tレビュー
さて、席に座ってみると、今回のレビューのメインとなる新品のマルチタッチのネットブック、IdeaPad S10-3tが置かれていました。
さっそく保護シールを剥がしてみると、つやっつやの天板。しかもただの黒塗りではなく、四角い模様が薄く凹凸で浮き上がっていて、高級感があります。アダプタも小さめで、持ち運びやすそう。
別の角度から。天板にうっすらと浮かぶ模様が見えるでしょうか。
本体を開いてみると、充分なピッチのキーボード。変則的なサイズのキーは極力少なめで、ブラインドタッチも殆ど違和感がありません。
手前のパームレスト(手を置く部分)にもうっすらと模様が入っているあたり、こだわりを感じます。
ディスプレイのヒンジ部分は、左右それぞれ180度に回転。ちょっと回して相手に画面を見せる…という用途に便利なのはもちろんのこと…
180度回転した状態でディスプレイを閉じると、タブレットモードに。
ディスプレイはタッチパネル搭載のため、指で画面を触ってクリックする事ができます。ちなみに長押しすると右クリックもできます。
ソフトウェアキーボードや、手書き認識機能を使って文字を入力する事も。また画面を回転し、縦にして使う事もできます。…と、ここでとある事に気づいて試してみたのですが…
おお…縦画面にしてソフトウェアキーボードを表示すると、まるで…某アレのような使い勝手!マルチタッチなので、指が2本画面に触れても問題なく反応し、スムーズに文字が入力できます。
標準の8セルバッテリだとやや幅があって両手持ちが少し辛かったので、別売の4セルバッテリを借りて装着してみると…丁度いい幅で親指打ちができました。(4セルバッテリは別途購入する事ができます)
レノボの方は、こんな使い方は考えていなかったと言っていましたが、混雑した電車の中で使う時には非常に便利そう。特に立ってる時は、置いて使えないから普通のノートのスタイルでは辛いんですよね。
ざっと触ってみた感じでは細部の作りもよく、これで6万円台なんてちょっと凄いなというのが正直な感想でした。いや、昔これと同じコンセプトの、Windows xp Tablet Edition という珍しいOSを搭載したパソコンがあったのですが、当時は30万円近くもしたんです。
それが今やこんな価格で買えるなんて…時代の流れって凄いですね。
使い勝手がいい、レノボ独自のアプリ
パソコンを買うと、メーカー独自の使いにくいアプリがごちゃっと入ってた…なんて経験をよくしていたのですが、このIdeapadには結構使えそうな独自機能がたくさんありました。
あらかじめ自分の顔を登録すると、カメラに顔を見せるだけでログインできるという面白い機能。さっそくレノボの方がデモをしてくれました。右は顔を記憶しているところ。目が怖い…。
登録後はログイン画面で顔を見せるだけであっという間にログイン。なかなか面白い機能です。またログオフ中に訪れた人がビデオメッセージを残すこともできるのだとか。
そして、アクティブ・プロテクション・システム(APS)も搭載。これはパソコンの落下を感知し、ハードディスクを衝撃から守るシステム。一般的には高価な機種に付いている機能で、この価格帯で搭載しているのは非常に珍しいですね。
そしてちょっとした調べ物とかに便利そうなのが、クイックスタート。Windowsよりも高速で起動し、webブラウザやSkypeをすぐに利用できるお手軽モードです。
Flashもちゃんと動作するので、殆どのwebサイトも問題なく楽しめそう。
そしてタッチパネルを活用した、オリジナルのタッチメニュー。ディスプレイ左下の専用ボタンから一発で開き、写真のスライドショーや、動画や音声も記録できる手書き付箋機能、大きいアイコンの起動ボタンなど、特にタブレットモード時に便利そうな機能が集約されています。
他にも簡単にバックアップ、復元、Windowsの修復、ウイルスチェックができるOneKeyレスキューシステム、複数のパソコンのブックマークやドキュメントを同じに保てるLenovo DirectShare など、便利な機能も標準で搭載していました。
こういった機能は、買おうとすると思いの外高かったりするので、標準で付いているのは嬉しいところです。
タッチパネルがもたらす使いやすさ
実際に触ってみると、タッチパネルの反応や精度は思った以上に良く、マウスよりも快適に操作できる場面もありました。子供に遊ばせるにも直感的でよさそうです。
また、初心者でも簡単に操作できるよう、付属ソフトもタッチパネルで使いやすいようによく考えて丁寧に作られているようでした。
今回は2時間と短いレビューで、詳細な使い勝手までは試せませんでしたが、持ち帰ってとことん使い倒してみて欲しい…と本体を託されたので、次回はより実用に迫るレビューをしてみたいと思います。
なお、本体の詳細なスペックは以下からどうぞ。
レノボ 公式ホームページ
IdeaPad s10-3t 製品情報
追記
今回は主にIdeaPad s10-3tのレビューとなりましたが、その他の機種や販売にまつわるエピソードも面白かったので、ご紹介します。
国ごとに微妙に違う、天板デザイン
海外で販売されている、S10-3tの天板バリエーションを見せてもらいました。右のものがそうなのですが…
なんとも華やかなデザインの天板。日本ではまず見ないカラーです。でも意外と重箱の模様みたいで和風な感じもしないでもないですね。
他の機種では革の天板や、シャンパンゴールドの天板も。日本では受け入れられないだろうとの事で発売は見送られたそうなのですが、個人的には革はちょっと欲しいかも…!
リモコンが面白い、IdeaCentre A600
もうひとつ、デスクトップの機種 IdeaCentre A600の一部モデルに付属しているリモコンが、とても面白いものでした。
これが実はもの凄く高性能。まずスピーカーとマイクを内蔵し、Skypeなどのワイヤレス受話器として使えます。そして、画面に向けてリモコンを動かすと、空中で操作できるマウスとしても。ここまで機能が詰まったリモコンは初めて見ました。
さらにさらに、加速度センサーを内蔵しているので、体感ゲームコントローラーとしても…ん?ちょっとよくわからないですよね。デモを見てみましょう。
なんか、リモコンを振ってテニスを…えっと…そういうゲーム機をどっかで見たような気がしますが…気のせい、きっと気のせいです!