「任天堂のゲームで思い出すエピソード」という文章にコメント殺到
任天堂64の名作に「ゴールデンアイ」というゲームがあります。
日本では知る人ぞ知ると言った感じですが、海外ではゼルダの伝説を上回る大ヒットした3Dシューティングです。
「ゴールデンアイ」とだけタイトルに記された文章が、とても大きな注目を集めていました。
ゴールデンアイ
ゴールデンアイが発売になったのは僕が6歳のときだった。
父さんはいつも双子の妹タムジンも一緒に遊ぶようにと促し、ビデオゲームが嫌いな彼女もそのゲームは気に入っていた。
僕らはまだ小さかったので、父さんはペイントボール・モード(銃の代わりにペイント弾)をオンにして遊ぶようにと言った。そうやって僕らは何時間も遊んだ。
僕らが8歳のとき、父さんと母さんは離婚した。父さんを訪ねるときはいつもゴールデンアイで遊んだ。
ある11月15日のこと。僕たち兄妹は9歳になっていて、帰る間際に父さんは僕たちを引き止めてゴールデンアイを渡してくれた。
「お前たちのことが大好きだよ」父さんは妹と僕に言った。
「絶対に忘れるなよ。いつもお前らを愛してるからな」
次に父さんに会ったのは2日後だった。そこは病院の集中治療室で、父さんは首を吊って担ぎ込まれていた。
その翌日、病院は父さんの生命維持装置を切った。
毎年父さんの命日になると、タムジンと僕はいろんな方法で追悼をしたけれど、十分だと思えるようなことは出来なかった。
普段はそのことについて感傷的になったりはしない。タムジンと僕は冗談もたくさん言い合った。
だけど去年の11月18日は早朝に目が覚めた。
寝ている妹のところにハグをしに行って、「父さんが恋しいよ」とささやいた。そして二人で何時間も泣いた。それから二人で起き上がって僕の部屋に行った。
いろんな箱を引っかき回して、64とゴールデンアイのホコリを吹き飛ばした。
僕らはソファに座って一緒にプレイをした。動かない3人目のプレイヤーをずっとスクリーンの左下に置きながら。
もちろんペイントボール・モードはオンにしてだ。
大好きだよ。父さん。
この文章に沢山の感想が寄せられていました。一部抜粋してご紹介します。
・わお、ゴールデンアイは自分にとって大きな存在と思ってたけど、この二人のこのゲームに対する気持ちと比べたら小さい。胸に刺さった。
・掲示板で悲しいストーリーが許されているとは知らなかった。ゴールデンアイでペイントボールをしたい。
・うわ、本当に目に涙が…、僕のゴールデンアイも探してこよう。
・目をうるませてくれてありがとう。ゲームにはいい思い出がある。
・ゴールデンアイと言うタイトルでこの内容にはびっくりした。
・職場で涙ぐむのはイヤだ…、家に帰ったらペイントボール・モードだ。
・なんてこった、136kgのオレが机の前で泣いてるんだぞ。
・君は太いと思う。
・僕もゴールデンアイをしよう。
・同僚に玉ねぎを切った話と、ホコリが目に入った話をする羽目になったじゃないか。
・僕のゴールデンアイにはホコリが :(
・何で子ども2人を残したんだ。
・自殺は一時的な問題を永久に解決する方法だ。たいていは間違った人々を一番傷つける。
・こんなところに投稿されるようなストーリーは、フィクションを上手くでっちあげたに決まっていて、バカだけが本当のことだと騙されるんだ。なのに、何でオレは泣いてるんだ?
・このストーリーではひとりエッチは無理だ。
・これ以上ないと言うほど悲しく心を動かされたのに、そのコメントで不覚にも笑ってしまった。
・オレは目に涙をためながら笑い転げる自分の説明を、職場でしなくてはいけない羽目になった。
・ペイントボール・モード。ああ何てゲームなんだ。
・自殺は自己中心的な出口だ。自分の痛みを和らげるために他者を傷つける。
・自殺は自分を最も愛してくれる相手に、愛していないと言う方法だよ。
ゲームタイトルだけの淡々とした文章で、ここまで心を揺り動せることに驚きです。
子供時代を思い出す特別なゲーム、みなさんもあるのではないでしょうか。
売り上げランキング: 190
中年集まれ!
神の領域!!
最高です
中毒性がやばい!