2010年04月14日 19:45

うちのデスクトップより高性能…?高速CPU搭載でサクサク使えるデスクノート「Lenovo G560」レビュー

 


先日のレノボの体験会では、小型のマルチタッチモバイルノート「IdeaPad S10-3t」を中心にレビューをしましたが、その時にはあまり触れられなかった15.6型ノートパソコン、Lenovo G560」を後日試す機会を頂きました。

第一印象はとにかく大きく、どう使うと便利なんだろう…と最初は戸惑いましたが、実際に使ってみるとモバイルノートとはまた違った使い勝手で、とても使いやすい機種でした。

レビューの詳細は続きからどうぞ。


さて、こちらがレノボの2010年春モデル、Lenovo G560。S10-3tと違い、こちらは重たい処理も楽々こなすハイパワーノートです。今回お借りしたモデルは、intel Core i5プロセッサに、メモリ4GBと、Windows7 Home Premium 64ビット版を搭載。(詳細スペック

ディスプレイはノートとしては大型の15.6インチ(1366x768)のLEDバックライト液晶。画面上部にはWebカメラを装備。

最初は解像度がちょっと低いかな思っていましたが、使ってみるとデスクトップの液晶モニタのように文字が大きくて見やすいおかげで、長時間使っていても目が疲れにくく、いいバランスに感ました。


天板は光が当たるとうっすらと模様が浮かび上がる、なんとも質感のいいツヤツヤな仕上がり。なかなか上手く撮れませんでしたが、デスクに置いておくととても見栄えがよく、高級感があります。


左側面にはDVDスーパーマルチドライブとマイク、ヘッドフォン、USB端子を装備。


本体左側面にはアナログRGB+HDMI出力を装備。外付けの液晶ディスプレイや、大型液晶テレビに繋いでデュアルディスプレイで使う時には便利そう。また5in1マルチカードリーダーと、USB、LAN、個人的にはかなり嬉しいeSATA端子も搭載し、外付けHDDも快適に使えます。


キーボードにはテンキーを搭載。数値入力などの事務仕事もしやすくできています。パームレスト(手のひらを置く部分)はヘアライン加工のアルミ製で、サラッとした触り心地が気持よく、程よく手の熱を逃がしてくれます。


ちょっとわかりにくいですが、キーボード左上には電源ボタン、One Key Recoveryボタン、Energy Managementボタンが並びます。右上には一見表示ランプのように見えるタッチ式のミュート、ボリューム調整と、One Key Theaterボタン。

また、キーボード上部にはステレオスピーカーを内蔵。音を聞いてみると、ノートパソコンらしからぬ良い音を出してくれます。


ちょっと驚いたのがアダプタの大きさ。普通これだけ大型のPCだとアダプタも負けじと大きかったりするのですが、これは小型のスティックタイプ。細身なのでずいぶん小さく感じます。


Windows エクスペリエンスインデックスを見ると、グラフィックスの性能は4.5と控え目なものの、CPU、メモリはかなり高い値が出ています。実際のところ私が普段使ってるデスクトップよりも高い値で、十分すぎる性能でした。

※Windows VistaやWindows7を使っている方は、システムのプロパティから「Windowsエクスペリエンスインデックス」を表示すると、性能の違いをおおまかに比べられます。

かなり使えるレノボの独自機能

そしてこのLenovo G560にも、レノボ独自の機能が色々と備わっています。その一つが、先日体験会で見た「VeriFace顔認証機能」。これ、体験会で気になってたので実際に試してみました。

まず最初にソフトを起動し、顔を登録します。目の位置を判別し、顔の特徴を記憶しているようですが、なんだかSF映画っぽい演出の画面。


登録が終わってログオン画面に戻ると、自動的にカメラが起動。顔を向けると、自動的にログオンしました。これ、子供のアカウントを作ってログインさせる時とかにも凄く便利でした。

また、不在時に訪れた人がビデオメッセージを残せる機能も。人によってはあまり使わない内蔵カメラですが、この機能があると多くの人が便利に使えそうです。


こちらはバックアップやリストアが簡単にできる、「One Key Recovery」。内蔵HDDのバックアップ領域や外付けHDDに時々バックアップしておけば、システムが不調になったりウイルスに感染してしまった時も安心。One Key Recoveryボタンを押せばすぐに起動します。


また万一Windowsが起動しなくなっても、電源オフの状態でOne Key Recoveryボタンを押せばリカバリーモードで起動。パソコンをバックアップした時の状態に戻したり、ウイルスチェック、出荷状態への復元が簡単にできます。


そしてパソコンを複数台持っていると便利そうなのが、「Lenovo Direct Share」。これは試せていないのですが、マイドキュメントなどのフォルダにIE、FirefoxのブックマークなどをLANやUSBメモリを介して同期してくれるのだとか。

でもこういう機能って同じメーカーの機種で揃えないとダメなんでしょ?なんて思ってたら、他のPCにインストールするインストーラまで用意されていました。なんて親切な…。


そして消費電力を調整できる、「Energy Management」。キーボード左上の専用ボタンを押すと起動し、電力消費モードを一発で切り替え。またオプションには80%までしか充電しない設定もあり、バッテリーの寿命を延ばすのに役立ちます。

実際の使用感

実際にMS-Office2007などをインストールし、数日間仕事に使い込んでみましたが、結論から言うと、デスクトップの代わりとして使うのに十分な性能と使い勝手を備えていました。

まず基本スペックは十分に高く、処理速度には全く不満がないどころか、今使っているデスクトップより格段に軽く感じます。メモリも4GBと十分に積んでいるため、ウインドウをたくさん開いても動作はサクサクです。

DVDやYoutubeなどの動画鑑賞をするにも使い勝手は良く、スピーカーの音も低音こそやや弱いものの、ノート型としては良好な音質です。


またOne Key Theaterボタンでムービーモードに切り替えると、画面のコントラストが映像向けに調整されて見やすくなり、スピーカーから出る音もメリハリのある音に変化するのはちょっと驚き。どういう仕組みなんだろう…。

そして嬉しいのがノート型の最大のメリットである、可搬性。
G560は15.6型の大型ノートのため、モバイルパソコンとして電車の中で使ったりするにはさすがに無理がありますが、近所の喫茶店などでは抜群の使い心地を提供してくれます。本体重量は2.6kgと若干重いものの、近場に持っていく程度なら苦になる程の重さでもありません。


実際に近所のスターバックスに持ち込み、コーヒーを飲みながら使ってみましたが…これがほんとに快適。コーヒーは美味しいし、パソコンは家と変わらずサクサクだし、バッテリは実働で3時間程持つのでほとんど時間を気にせず、いつもと違う環境でいつもと同じ仕事をゆっくりと楽しめて、いい気分転換になりました。ノートと言うよりは、持ち運べるデスクトップという感覚に近いですね。

実際に試してみると、煮詰まりがちなお仕事をされてる方には特にオススメしたい使い方だな…と、しみじみ感じました。

Lenovo G560 製品情報 詳細スペック(pdf)


2機種の大きさを比較 上:S10-3t 下:G560

今回2つのモデルを試したところ、スペースが取れるデスクやテーブルではG560、ソファやベッド、電車の中など、スペースが充分に取れない場所ではS10-3tが非常に快適に使えました。いずれも使いやすいシーンが異なり、使用場所に応じて使い分けるととても便利そう。


なお2010年春モデルには他にも、デスクトップのC305、A600というモデルも。こちらは今回お借りすることができませんでしたが、先日の体験会で今回レビューした2機種とともに見てきましたので、気になる方はこちらの記事をどうぞ。

パソコンなんてどれも同じ…じゃなかった!独自機能が便利で面白い、レノボの最新パソコンを体験してきました

追記


意外にも息子は、G560が気に入ったとしきりに言っていました。
S10-3tの方が、タッチパネルで遊びやすいと思うんだけどなあ…。

Lenovo IdeaPad S10-3t 製品情報 詳細スペック(pdf)
Lenovo G560 製品情報 詳細スペック(pdf)

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