車載カメラは見ていた…主人を助けるため火災現場へパトカーを誘導する犬(動画)
ピンチの人間のために犬が助けを呼んでくる……映画や小説の世界のお話と思うかもしれません。
ところが実際にアラスカの田舎に、火事を起こした家へとパトカーを誘導してくる忠犬がいました。
迫真の車載映像をご覧ください。
アラスカの自然の厳しさは寒さだけではありません。人間はもとよりペットだってクマやオオカミなどの脅威から身を守るため、たくましくなくてはいけないそうです。
両親と暮らすベンと言う23歳の男性は、バディと言うジャーマン・シェパードを飼っていました。
ベンさんの住むあたりはクネクネ道が続くような土地なのですが、4月初旬のある日、仕事場の小屋でヒーターが化学薬品と接触したため火を出してしまったのです。
軽いやけどを負ったベンさんはなんとかそこから脱出し、戸を叩いて炎の中のバディを助け出しました。
そしてバディを外に出すや否や、ベンさんは「助けを呼んできてくれ」と言ったそうです。
まるで名犬ラッシーのストーリーに出てくるようなシンプルな命令ですが、それを聞いたバディは一目散に雪道の中へと走って行きました。
普段からシャイな犬のため、「もしかしたらどこかに隠れてしまったのかもしれないな」と、その時ベンさんは考えたと言います。
ところが実際にバディは誰か人がいないか、道路の中を探しまわっていたのです。
その頃、火事に気付いた近所の人が警察に通報していました。
すぐに確認をしに警察が出発しましたが、ナビが完全にフリーズしてしまっており、さらに田舎のくねくねした夜道もあって迷子になりかけていたそうです。しかしもう少しで間違った方向へ入るというときに、映像にある通り犬を見つけたのです。
バディのほうも車を見るやいなや、家の方へと走り始め、パトカーの車載カメラが一部始終を捕らえています。
振り返ったりして車が付いてくるのを確認してから、全速力にギアチェンジ。ちゃんと考えて現場へと誘導していく様子が見られます。
映像にはありませんが、燃えている家に到着して警官が車の外に出ると、さらにバディは家の方へ警察が行くように確認したと言います。
この活躍からバディは警察から表彰を受け、シルバーのボウルをご褒美にもらうとのことです。
それにしても誘導していく際のきびきびとした走りは、実に格好良いですね。
Hero dog brings help to burning home
講談社
売り上げランキング: 75010





