「これに乗るのは不安だ…」と注目を集めていたウズベキスタン航空のポスター
飛行機会社に求められるものは、値段やサービスなどいろいろあるでしょうが、やはり何をおいても重要なのは目的地まで安全に運ぶことです。
そんな客の気持ちを察してか航空会社もスローガンをよく掲げていますか、ウズベキスタン航空のポスターが「これは不安を抱かせる」と話題になっていました。
青い空と白い雲に飛行機の羽を組み合わせたデザインは悪くないのですが、そこに書かれている言葉が「グッドラック」。
幸運を祈るときにかける言葉で、「がんばってね」とか、「幸運を祈るよ」と言った意味があります。
試験を受ける日や、スポーツの試合のときにかける言葉としては適切かもしれませんが、これから飛行機に乗ろうと言う者にとっては「グッドラック」は、かなり不安を覚えさせるキャッチフレーズなのです。
まるで幸運を祈らなければ落ちる危険があるかのような……と思うと縁起でもないですよね。
このスローガンを見ての、海外サイトのコメントを一部ご紹介します。
・そんなところへ行きたいと思ったことがなかったけれど、これでもう絶対確実に行かないわ。
・ウズベキスタン航空は90%以上の着陸率を誇ります。
・その90%の着陸に…いつも着陸いたします。
・オーシャニック航空なら、安全な着陸の記録は0だぞ。
・良い着陸とは…着陸後に歩いて去ることができること、偉大な着陸とは…着陸後に再び同じ飛行機に乗れること。(参照)
・じゃぁ誰も歩いて離れていないのに、その飛行機を再び使っている場合は?
・ウズベキスタン航空で空の旅をどうぞ。更に事故が減りました!
・ウズベキスタン航空で空の旅をどうぞ。現在パイロットが2名になりました!
・英語を公用語として使う国でないと、グッドラックの持つ皮肉なニュアンスがわかりにくいと思う。
・もしかしたらこの飛行機はラスベガス行きなのかもしれない。
・かなり面白いが、他の市場における99%の会社より正直ではある。
・多分ロシア語からの直訳の失敗じゃないかな。ロシア語の"bon voyage"は、いわゆる幸運な旅行のことなので、英語でGood Luckが一番近いと考えたのだろう。
・その雲の中に他の飛行機がいないことを祈るよ。
(2010/4/30)追記:"bon voyage"はフランス語なので、正しくは相当するウズベク語だと思われます。ご指摘してくれた方ありがとうございます。
たしかに「良い旅を」だったら全く問題はないわけで、この辺が外国語の難しさかもしれませんね。
The Least Reassuring Airline Slogan Ever (PIC)
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