2010年05月14日 13:36

驚くのも当然…自然の雪山とは信じられない、赤く染まった「スイカ雪」の正体とは

 

スイカ色の雪05
「事件の予感!?」

…なんて早合点してしまいそうな真っ赤に染まった雪ですが、これはアメリカ・カリフォルニア州、シエラネバダ山脈の標高三千メートルを超えたところに見られる「スイカ雪」“watermelon snow”と言う現象。

夏の間だけ赤く染まるというこの天然の景色は、かの哲学者アリストテレスの著書にも登場し、19世紀に解き明かされるまで何千年もの間謎とされてきました。

スイカ色の雪01
スイカ雪が見られるのは、ヨセミテ国立公園を一望できる標高4,418mのシエラネバダ山脈。名前の由来はスペインの同名の山脈と景観が似ているため。日本アルプスみたいなものですね。

スイカ色の雪02
夏場なので軽装の登山者たち。良く見ると足元がすすけたような赤茶色しています。

スイカ色の雪03
こちらはかなり広範囲に赤くなっていますが、この赤色の正体は「藻」。

スイカ色の雪04
氷雪藻(ひょうせつそう)もしくは雪上藻(せつじょうそう)と言い、夏の高山の雪や氷に生息する藻類だそうです。

スイカ色の雪00
赤い見た目に加え、新鮮なスイカの匂いがするため、英語で「スイカ雪」“watermelon snow”と呼ばれています。

スイカ色の雪06
アリストテレスの著書にも出てくるように、この藻は日本を含めた世界中で見られ、緑や黄色のものもあるとのことです。

スイカ色の雪08
また、夏場の雪山によく見られる理由は、完全に凍結した環境では育たず氷解や降雨という条件が必要なためだそうです。

ちなみに2009年の冬には、ペンシルバニア州ヒルタウンの一帯で屋根や庭にスイカ雪が見られ、地元の住人が事件と勘違いして通報する騒ぎがあったそうです。

もし予備知識など無しにスイカ雪を目撃してしまったらと思うと、驚いて通報してしまうのも理解できますよね。

Watermelon Snow in California

関連記事

 
Twitter facebook はてブ コメント ご意見 TB
 
コメント欄を表示する(0)
この記事へのトラックバック
あんてなサイトにブックマークされました。
ギャーーーーーーー! いや!本当にこれは事件じゃないの?(笑) 真相を知らない人が見たらビックリするね!!!
3. JAYWALK、フサフサなものを手に持ちながら出所  [ ざくざくっと!? ]   2010年05月15日 08:55
これは… おもった以上にフサフサです!
4. ここは酷い相模新駅ですね  [ 障害報告@webry ]   2010年05月15日 22:30
ちょい見学会で相模川 まずは中央道経由で相模湖東降りで宮ヶ瀬ダムへ 宮ヶ瀬ダム 相模川水系広域ダム管理事務所 http://www.ktr.mlit.go.jp/sagami/ 財団法人 宮ヶ瀬ダム周辺振興財団 http://www.miyagase.or.jp/ 観光放流人集まりすぎワロタ 特に小学生の社会科見...
トラックバックURL
最新記事

スポンサードリンク
以前の記事


らばQは、世界中から役立つ・面白いニュースの話題をお届けするブログサイトです。