慌ただしい移動時間も効率的に活用できる…持ち歩いてみて実感した、WiMAX内蔵パソコンの真の魅力
猫のとてもかわいいテレビCMが印象的な、UQコミュニケーションズが展開するモバイルWiMAX。そのサービスの詳細については全く知らなかったのですが、詳細を調べてみると、今までどこもやっていなかった画期的なサービスに本当に驚かされました。→前回記事
そして今回、2010年春モデルのWiMAX内蔵パソコン2機種を試す機会をいただいたのですが、これが移動時間も有効活用できる、ビジネスシーンで特に役立ちそうな絶妙な使い勝手でした。
さて、今回試したWiMAX内蔵パソコンはこの2台。
超小型モバイルPC 富士通 LOOX U/G90
まずは富士通の2010年春モデルのウルトラモバイルノートのFMV LOOX U/G90。重さが約495gしかないにもかかわらず、しっかりとWindows7が動作するれっきとしたWindowsパソコン。実際に手にしてみると、想像以上の軽さに驚きました。
本体を両手で持った時に、ちょうど親指が来る位置にポインタとマウスボタンがあり、操作性は良好。
また電源端子以外は全て前面に配置され、周辺機器を繋いでも問題なく両手持ちできるように配慮されています。
液晶にはマルチタッチのタッチパネルを搭載し、画面を直接タッチして操作する事も。またストラップタイプのスタイラスペンも付属し、手書き文字認識機能なども快適に使えます。さらに画面の横にはズームボタンやスクロールボタンなど、便利なボタンも配置されていました。
実際に外で使ってみると、パソコンを置く場所もなくあまり腕の広げられない電車やバスでの使い勝手は特に素晴らしく、移動の多い人のサブPCとして、とても使い勝手のいい作り。そしてWiMAXを内蔵しているおかげで、移動中USB端子に接続するものもなく、小さいパソコンを小さいまま使えるのがとても快適でした。
ハイパワーモバイルPC パナソニック レッツノート S9
続いてもう1台お借りしたのが、パナソニックの2010年春モデルの、レッツノートS9。インテル® Core i5™プロセッサを搭載したハイパワーPCです。
レッツノートは落下や衝撃に強い頑丈設計、長時間駆動、そして基本に忠実な使いやすさで、企業などでは特に人気の高いブランドですが、現在発売されているモデルではRシリーズを除く全シリーズにWiMAXを標準で内蔵しています。
こちらは以前取材の時に見せてもらった、WiMAXのアンテナ。パナソニックではWiMAXの内蔵にあたり、WiMAXの無線基地局をわざわざ社内に設置されたそうです。
また、アンテナ設計先任者により、最良の受信感度を得られるよう試行錯誤を繰り返して開発しているのだそうです。
具体的な感度の差を調べる事はできなかったのですが、実際に試してみるとUSB端末に比べて感度が良くなっている感覚はありました。
また、WiMAXに接続したままでの駆動予測時間は7〜10時間と長く、充電なしでも1日中使えてしまいそう。重量は1.32kgあるものの、本体サイズの割には軽く仕上がっていて、体感重量はかなり軽めでした。
使ってみるとわかる、WiMAX内蔵パソコンのメリット
さて、実際にWiMAX内蔵パソコンをしばらく使ってみると、そのメリットが徐々にわかってきました。
まずその利便性。WiMAXが内蔵されているので、スタンバイ状態から開けば即座にネットに接続してくれます。収納する時も、そのまま閉じてカバンに放り込むだけと、非常にスピーディー。
これが今まで使っていたUSB端末の場合だと、カバンからパソコンとUSB端末も取り出して、USB端子に接続して…という手間があり、また収納する時もいちいち取り外さなければいけませんでした。
たったそれだけ?と思うかもしれませんが、例えばギリギリのスケジュールの中、電車での移動中にメールチェックをしようとする時。限られた乗車時間の中でメールにざっと目を通し、返信を書きつつも途中電車の乗り換えのたびにパソコンを出し入れ…なんてシーンでは、その手間もばかになりません。
もちろんUSB端末を取り外さずに持ち歩けばこのデメリットは解消されるのですが、そうすると今度は出っ張った端末を引っかけて壊してしまったり、ヘタをするとパソコンのUSBポートが壊れてしまったりする事も…。(実際過去にそれでパソコンを壊した事があるんです…)
また内蔵しているおかげで、端末を持って出るのを忘れるというリスクがなくなるのも、大きなポイント。これは些細なことのようですが、大事な仕事で急いでいる時ほど起こりやすく、移動中の電車の中でメールを片付けてしまおう、打ち合わせの下調べをしておこう…と思った時に、端末を忘れてきた事に気づいた時の絶望感と来たらもう…表現のしようがありません…!
内蔵モデルのデメリットを解消したWiMAXの料金体系
今回試したレッツノートとLOOX Uは、特に外でよく使う人にとっては、用途や出先に応じて両方持っていたい組み合わせの一例です。
しかし従来のモバイルデータサービスでは1端末1契約というのが当たり前で、2台使おうとすると料金は多少の割引があるにせよほぼ2倍になってしまい、あまり現実的な選択肢ではありませんでした。
ところがWiMAXでは、例えばUQコミュニケーションズと契約した場合、1契約で最大で3端末まで使えるようにすることでこれを克服。2台目、3台目に1台当たり月額200円を加算するだけで、全ての端末でWiMAXが使えるようになります。
※但し複数台同時に接続することはできません。
例えば定額プラン「UQ Flat」は月額4480円でデータ通信し放題ですが、2台持つ場合なら+200円の月額4680円。3台持っても、4880円で済んでしまいます。
また2段階定額プランの「UQ Step」も月額380〜最大4980円と、下限額が恐らく業界最安水準のプランですが、端末を3台持っても下限額が780円という安さを維持してくれます。
さらに、そんなにしょっちゅう使う訳じゃないしな…という場合には、「UQ 1Day」というプランも。必要な瞬間から24時間たった600円で、WiMAXが使い放題になるという超お手軽プランで、月に8日未満の使用頻度の場合に最適。しかも、毎月固定でかかる費用はゼロ。使用頻度の低い人には特に勧めたいプランです。
→料金プラン詳細
利用も本当に簡単で、「あ、今ネット使いたい」と思ったら、WiMAXに接続してブラウザを開き、1日分の利用権の購入手続きをするだけ。
WiMAXは未契約でも契約用サイトには接続できるため、いちいち電話やショップを必要とせずに、カジュアルに契約できるのが特徴です。
※購入手続きにはユーザー登録が必要ですが、それもオンラインで行う事ができます。
端末の追加や変更、プラン変更もオンラインでできるのもWiMAXの大きな特徴で、「このパソコンは来月使わないな」とか「新しく買ったパソコンでもWiMAXを使えるようにしよう」、「来月はUQ Stepにしよう」なんていう場合も、全てお店に行く事なく自分で手続きができてしまいます。
必要な時に必要な分だけ使えて、契約期間の縛りもないシンプルな料金体系は合理的で全くムダがなく、多くの人が待ち望んでいた形態である事は間違いありません。
エリアは予定を越える速度で拡大
UQコミュニケーションズのニュースリリースによると、当初3月末までに屋外基地局を4000箇所を開局する予定が、実際には予定を大幅に上回る7013箇所で開局。もの凄い勢いでエリアを広げています。
2009年7月より正式に始まった新しいサービスであるものの、全国主要都市を中心にエリアは着実に広がりつつあるようです。私の場合だと、主要な行動エリアはほぼ全てカバーされていて、仕事で使うのにほとんど支障がありません。
実際昨年末に購入してから今に至るまで、エリアは目に見えて改善が進み、使えなかった場所、途切れた場所もどんどん改善されていくのが使っていてもはっきりとわかる程…。今後の拡張もとても楽しみです。
15日間完全無料でWiMAXを試せるTry WiMAX
とは言え、やはり実際に試してみないと不安なもの。その点もWiMAXはぬかりなく、無料で端末を貸し出してくれるサービス、Try WiMAXを実施しています。
サービスエリアを確認し、エリア内のようならTry WiMAX取扱店舗、またはオンラインから申し込めば、15日間好きなだけ試せます。申込みの際にはクレジットカードが必要ですが、破損や紛失、「返却しない」という非道な行為を行わない限り、料金は一切発生しません。気になる方は、ぜひ一度体験してみる事をお勧めします。
※オンライン申込みの場合、通信カード出荷日からUQに返却されるまでの15日間になるので、実質体験期間は12〜13日間になります。
WiMAX内蔵パソコン、対応端末は続々登場
今回試したLOOX U、レッツノートの他にもWiMAXを内蔵したパソコンは、Acer、Lenovo、NEC、ONKYO、SONY、パナソニック、東芝、富士通など、数多くのメーカーから発売。内蔵モデルの多さは、今までのモバイルデータサービスの中では群を抜いています。
WiMAX内蔵パソコン一覧 ※クリックで拡大
またWiMAX内蔵パソコンの他にも、iPodTouchやDS、PSPで使えるWiFiモバイルルーター端末、汎用的に使えるUSB型端末など、多様な端末が用意されています。→前回記事参照
エリアも拡大し、端末の種類も増えてますます魅力的になったWiMAX。
サービスの詳細は、以下からどうぞ。
UQコミュニケーションズ 〜 UQ WiMAX
→UQ WiMAX サービスエリアマップ
→Try WiMAX 申込みページ