父親から暴力振るわれた息子、守ってくれなかったとして母親の方を訴える
虐待は日本でも大きな社会問題のひとつとなっています。
さまざまな事情や要因から虐待が発生するわけですが、イギリスで、息子が直接虐待した父親ではなく、守ってくれなかった母親を訴えたというニュースがありました。
訴えたのは32歳になる男性で、67歳の母親に対して5万ポンド(約654万円)の損害賠償請求をしました。
男性の妹と弟はすでに虐待した父親に対して訴えを起こし、勝訴しています。
ところが兄である男性は父親ではなく、虐待から守らなかったとして母親に対し訴えを起こしました。
男性によると、ウエストロンドンに育った彼らは、5歳のころから乱暴で残酷な父親によって、日常的にベルトを含む家にあるほとんどの物で殴られ、ひどいときには一日10回もの暴行を受けたと言います。
一方の母親は、怒ったときに平手打ちすることあっても、虐待というほどの行為はなかったそうです。
それでも母親の方を訴えたのは、子供を完全にネグレクトし、それを連続的に行ったためと理由を挙げています。
現在母親は起訴内容を認めておらず、息子が虐待を大げさに伝えているものと主張しているようです。さらにすでに法律で定められた時効を過ぎているとも述べています。
男性は虐待を受け続けた結果として、教育課程を修了できなかったことや、家庭外でも人間関係や仕事面でトラブルを抱えてきたと主張しています。
どちらの主張が正しいかはわかりませんが、直接虐待した父親を訴えるのではなく母親を訴えたことで、母親の責任がクローズアップされたこの裁判。子育て放棄も虐待とみなされるのか、判決の行方が待たれるところです。
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