世界で最も高い羽…絶滅した鳥の羽が史上最高額で落札される
手に入りにくいものほど希少価値が生まれ、欲しがる人も増えるため、値段や価値は跳ね上がります。
ニュージーランドのオークランドで行われたオークションで、1907年に絶滅してしまったホオダレムクドリ"Huia"という鳥の羽が、非常に高値で競り落とされニュースとなっています。
この白と茶の鳥の羽に、なんと8000ニュージーランドドル(約51万円)の値が付いたようです。これは想定されていた500ドルを大幅に超える高値で、世界で最も高い鳥の羽となりました。
この鳥はホオダレムクドリ"Huia"と呼ばれ、最後に1907年に見られて以来絶滅したとされ、この羽はマオリ族の酋長の飾りとして伝統的に利用されてきたそうです。
オークションを行った"Webb's Auction House"によると、入札が始まって値が釣り上がり始めたときには、まるで室内の様子は魔法にでもかかった雰囲気だった言います。
入札は100ドル単位で行われますが、一気に何千ドルにも釣り上がり、鳥の羽の世界記録であるる8400ニュージーランドドル(6787米ドル)に達したところで落札となりました。
最終的にウェリントンに住むマオリ族の文明遺物のコレクターの手に渡ったと見られています。売主はまだ確認されていないようですが、何代にも渡ってこの羽根を持ってきたそうです。
これまでの鳥の羽の最高値はハクトウワシの羽で、米国のオークションで、2800米ドル(約25万円)で競り落とされています。
ホオダレムクドリは、ニュージーランドに捕食性の強い哺乳類が増えてきたことで1890年代に急速に減り始め、さらに森林の伐採や狩りによって絶滅に追い込まれました。
たった1枚の羽にこれだけの値がつくことには驚きですが、それだけ失ったものが大きいということでもありますよね。
Most expensive feather ever fetches £4,000 at auction