ウィンブルドンでとてつもない新記録…ゲームスコアはなんと59-59、10時間経っても決着つかず試合は三日目に突入
涼しいイギリスと言えども今年は良いお天気が続き、例年より暑い日差しがカンカンと照っています。
世界がワールドカップに夢中になっていますが、今年もイギリスではウィンブルドンでテニスの熱い接戦が繰り広げられています。
そして本日、ギネスの最長時間を大幅に更新する試合が行われました。なんと試合時間はすでに10時間に達し、いまだ決着がついていないのです。
テニスのルールを良く知らない人のために説明すると、男子の試合は6ゲーム先取の5セットマッチ。通常なら1セットごとのスコアは6-4と言った感じになります。
ただし6-6のようにゲーム数が並んだ場合は決着のつきやすいルール(タイブレーク)があるのですが、最終セットに限っては2ゲーム差が付くまで終わらず大きなスコアになることがあります。
ウィンブルドン1回戦で対戦しているのはこちらの二人。
credits:Boss Tweed,pfctdayelise
左がアメリカのジョン・アイズナー選手、右がフランスのニコラ・マユ選手。
6月22日に開始したこの試合は2日間経っても決着がつかず、日没サスペンデッドでついに3日目に突入した模様です。
※ウィンブルドンのセンターコートにはナイター設備がありますが、1回戦のこの試合が行われている18番コートにはありません。
現在59-59でロックされている状態ですが、さすがにこの長さだとトイレ休憩があったり、試合の途中でバナナを食べていたりと、普段の試合とはちょっと違う光景を見ることができます。
いまだ勝敗はついていませんが、少なくとも二人はギネスの記録は更新したとのことで、時間以外の記録更新も増えつつあるようです。
ちなみに今までの最長時間記録は2004年のフレンチオープンでのファブリス・サントロ対アルノー・クレマン戦の6時間33分で、すでに大幅に上回っています。
(2010/6/24)追記:二日目は第5セットから再開され、この日の第5セットのみで7時間6分と今までの記録を超えているそうです。
ゲーム数の記録は1969年のウィンブルドンでのパンチョ・ゴンザレス対チャーリー・パサレル戦の118ゲーム。この試合はすでに163ゲームに達しています。
さらに試合中に最もエースを決めた記録など、その他いくつかの記録も破るようです。
この前代未聞の試合に対する海外サイトのコメントを拾ってみたので、ご紹介します。
・あのエネルギーはどこから来てるんだ。この暑さの中で。サッカーより楽しめるぞ。
・かなりマスコミの注目は引いたと思う。
・選手はともかく、試合中のネットの前を行ったり来たり走るボールボーイのことも考えてあげようよ、彼らはもうぐったりのはずだ。
・照明のある室内コートに移動して終わらせるべきだな。
・もう勝ったほうを準々決勝にあげてやってもいいんじゃないか。すごいことだ。
・そのうち誰か死ぬ・・・。怖い。
・なんでこのフランス野郎はあきらめないんだ。皮を被ったイギリス人かアメリカ人なのか?
・ウィンブルドンはこの二人に金メダルを出すべきだと思う。
・男子テニスは道具の性能が向上しすぎてサーブのスピードが上がりすぎだ。ジョン・マッケンロー時代の木で出来たラケットのテニスに戻してほしいと思う…。だけどこの試合は気に入った。
・もうこれは1週間位続くんじゃないか。もはやふたりとも相手のサーブを返せていない。もう二人にコート上でレスリングさせて決めよう。
・片方がもうちょっと頑張ればいいと思う。
・受験勉強しなくちゃいけないのに、つい見ちゃってしかも終わってくれない。
・オレの友達は39−39のときに、彼女に50−50までいったら結婚してもいいよと言ったらしい。きっと今頃冷や汗かきまくりだな。
・みんながサッカーに夢中だからウィンブルドンが八百長してるんだ。
・いちばんコメントがついた試合に違いない。
・もう今年のウィンブルドンで誰が優勝しようとも、勝者はアイズナーとマユだ!
・すげぇーー。単純にすげぇー。
本日終わったところでほぼ10時間の試合時間となっており、まだ1回戦だというのに決勝まで戦ったような試合内容となってしまいました。
明日の継続試合が注目されるところです。
(2010/6/25)追記:結局3日目に70-68のゲームスコアでアイズナー選手が勝利しました。試合時間はテニス史上最長の11時間5分。アイズナー選手は最高記録となる112本のサービスエースを決めたそうです。両選手ともお疲れさまでした。
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なかなか‥グゥ〜
みんなでワイワイ
面白い!!!!
マリオテニス