サッカートリビア…どうしてサッカーと呼ばれるようになったのか、名前の由縁
日本代表、見事グループリーグを突破おめでとうございます。
大会が始まるまではやや盛り上がりに欠けたW杯ですが、この快挙によって日本中で熱く語られているかと思います。
さて、めでたいついでに今日はサッカーがどうしてサッカーと呼ばれるようになったのか、名前の由縁をご紹介したいと思います。
イギリスではフットボール"football"、アメリカや日本などではサッカー"soccer"と呼ばれていますが、どちらの言葉もイギリスで生まれたものです。
ボール(あるいは石など)を利用した、フットボール"football"と呼ばれるスポーツは紀元前1004年には存在していたことがわかっています。そして1860年頃にはイギリスを含む世界中でいろいろな形態のフットボールが人気スポーツとなっていました。
ほとんどのフットボールが似たようなルールということもあり、1863年にイギリスのチームが集まって、全ての試合に適用出来る標準ルールを作成しようという運びになったのです。
そこで他の似たフットボールと明確に区分けするため、フットボールの前にアソシエーションという言葉を付け、正式名称を「アソシエーション・フットボール」"Association Football"と命名しました。
一方、当時のイギリスの少年らの間では、何にでもニックネームを付けることが大流行しており、物の名前の語尾に"er"を付けて呼んでいました。例えばラグビー"Rugby"をラガー"Rugger"と呼ぶことがあるのも当時の名残なのです。
同じようにアソーシエーション・フットボールも「アサッカー」"Assocer"となり、やがて「サッカー」"soccer"という愛称で呼ばれるようになりました。
こうして新しく標準ルールが作られたラグビーやサッカーは、当初はイギリスの上流階級のスポーツとして盛んでしたが、特にサッカーはすぐに大衆へと広まり、そのときに「サッカー」や「アソーシエーション・フットボール」という呼称から、単に「フットボール」と呼ばれるようになっていきました。
大衆に普及した「フットボール」という呼び名は世界に知れ渡りましたが、似た名前のスポーツがある国では「サッカー」という名前が使用されたようです。
アメリカ、カナダ、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカなどの国が「フットボール」ではなく「サッカー」と呼ぶのは、こういった経緯によるものです。日本の場合はアメリカの影響ですね。
なにはともあれ日本代表おめでとうございます。日本サッカーの未来が明るいことを期待します。
The Origin of the Word “Soccer”
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