断食の時に水を飲まないようイスラム教の生徒は水泳をしなくてもいい…イギリスの学校
人種差別や宗教差別を減らす努力をしている国は多いですが、文化や習慣の違いが立ちはだかるため難しい問題も多々あります。
イスラム教にはラマダンと呼ばれる断食の期間がありますが、イギリスの一部の学校では、水を飲んでしまうことのないよう水泳はしなくてもいいことになったそうです。
ラマダンの期間中は飲食を絶つので、もちろん水も飲んではいけません。(日没から日の出までの間に一日分の食事を摂る)
そのためイスラム教の生徒にはスイミングレッスンを行わないよう、イギリスの一部の市では学校に11ページに渡るアドバイスが渡されたそうです。
スイミング自身は問題はないそうで、あくまで水を飲んでしまうということが問題になるそうです。ラマダンは1ヶ月ほど続き、旧暦のため時期は毎年ずれ、今年は8月11日から30日間続くそうです。
学校側は出来るだけ公平な環境を用意するよう配慮するわけですが、近年ではイスラム教に合わせる事柄も増えていると言います。
現在は一部の地域で指導している段階で、学校の義務というわけではありませんが、すでに賛否両論の声が上がっており、イスラム法に従うことに快く思っていない人々もいるようです。
今のところ日本の学校では、他の宗教や文化を持つ生徒は少ないため問題視されることもありませんが、将来増えてきた場合は学校行事の組み方から変わってくるかもしれません。
宗教差別とみなすのか、郷に入れば郷に従うべきなのか、宗教や文化の扱いの難しさを感じる問題です。
Schools advised against swimming lessons in Ramadan
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