2010年07月23日 12:32

その差に驚愕…自分の5倍も大きいカッコウのヒナを育てるスズメ

 

カッコウを育てるスズメ00
自然界は美しく、そして時に残酷です。生きとし生けるものが影響しあい鎖のようにつながっています。

カッコウと言う鳥は他の鳥の巣に卵を産みつけ、よその親鳥にカッコウのヒナを育てさせる習性を持っています。

自分より5倍も体の大きなカッコウのヒナに、せっせとエサをやり続ける母親スズメの写真が話題になっていました。

カッコウを育てるスズメ01
他の親鳥より大きくなるカッコウのヒナですが、スズメが相手だとその差なんと5倍。

母鳥たちはヒナが孵化したあとは飛べるようになるまでは、せっせとエサを運び続けます。その性質を利用して自分のヒナをよその鳥の巣に寄生させる托卵を行うのがカッコウです。

他のヒナより先に孵化した大きなカッコウのヒナは、他の鳥の卵やヒナを巣から落としてしまい親鳥の世話を独占します。

この写真の場合も、スズメの巣に産みつけたカッコウのヒナがどんどん大きくなり、それでもスズメは疲弊しながらエサを運び続け、ヒナが成長して巣から飛び立つまでそれが続くのです。

ところがこの欲張りなヒナは巣から飛び立ってからも、巣の近くに舞い戻って木や植木鉢に止まっては鳴き声を発し続けるのです。すると小さな育ての母親が現れ、どこからともなくエサを運んでくるそうです。

このときにはヒナは母親の5倍のサイズになっていることから、ひな鳥(?)の背中に乗らないとエサを与えられないほどで、それをイギリスのサマーセットに住むマイク・スタッキーさん(64歳)が撮影したのが今回の写真です。

たとえ自分より5倍も大きくても、わが子と思い盲目に育てるスズメの姿に、なんとも言えない気持ちになります。

自然界と比較することはナンセンスかもしれませんが、人間界でもこういう図式はあるのかなと考えてしまいました。

Nothing To Do With Arbroath: Tiny hedge sparrow feeds cuckoo five times its size

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