ひと目でわかる、アニメーションで説明したメキシコ湾・原油流出100日間
メキシコ湾で起きた原油流出事故が連日報道されていますが、あまりに規模が大きすぎて重大であることはわかっても、今ひとつイメージしにくいのではないでしょうか。
事故がどの様にして起こり、そして原油がどの様に広がっているのか、そんな事故発生からの100日間を、ビジュアル的にとてもわかりやすいフラッシュ・アニメで説明しているサイトがありましたので、ご紹介します。
以下のサイトを開くと、事故発生から100日間にわたるフラッシュ・アニメーションが始まります。
Oil Spill Gulf of Mexico 2010 - NOLA.com
原油の広がり方や、事故に対する対処の仕方などが、非常にわかりやすいかと思います。
いくつか抜粋して日本語に翻訳したものは以下の通り。
1日目: 石油掘削施設「ディープウォーター・ホライズン」"Deepwater Horizon"が爆発し、11人が行方不明に。
3日目: 「ディープウォーター・ホライズン」が沈み、5マイル(約8km)に及ぶ油膜が出来る。
5日目: 米沿岸警備隊が1日に42000ガロンの原油が流出していることを発表。
9日目: 米沿岸警備隊が1日に210000ガロンの原油が流出していることを発表。
10日目: ボビー・ジンダル知事が非常事態を宣言。
12日目: 現場の責任者として米沿岸警備隊のアレン司令官が任命される。
15日目: バルブで漏洩の1つにキャップ(栓)する。
23日目: バリアアイランドまで原油が達する。
30日目: ミシシッピ川の河口で最初の原油の沼が見つかる。

40日目: 油田を泥で埋める「トップキル作戦」の失敗をBPが発表。
41日目: アメリカ合衆国環境保護庁(EPA)が国民にとって過去最大の災害だと発表。
51日目: 油塊(タール ボール)がアラバマ州のオレンジビーチに到達。
62日目: 油田の流出を阻止するために上院議員がオバマ大統領に海軍への支援を要請。
71日目: 油田の封じ込めがハリケーン・アレックス トロピカル・ストームにより停滞。
80日目: ケビン・コスナーのスキマー(流出油を集めとる器具)作動開始。
87日目: 新しいキャップにより4月から初めて流出が止まる。

89日目: ルイジアナ・リーフで広範囲にわたり、牡蠣の死骸が見つかる。
99日目: BPは最高経営責任者(CEO)のトニー・ヘイワード氏の辞任を決定、170億ドル(約1.46兆円)の損害を報告。
100日目: 流出した原油は最大見積りで 211,680,000ガロン、最低見積りで158,760,000ガロン。海岸で原油にまみれて見つかった動物の死骸1316匹。
遠い海洋の出来事とは言っても世界規模の災害であり、また環境は鎖のように繋がっているため、めぐりめぐって日本へも被害が及んでくるかもしれません。
ようやく止まったとは言え、流出し続けたこの量の後始末には、しばらくかかることでしょう。
アスキー
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