オランウータンが木登りしてくれないので、オリンピックの鉄棒選手が手本を示すことに
本来であれば人間よりもオランウータンの方が、すいすいと木から木へと身軽に移動できるはずです。
ところがオランダの動物園では、オランウータンが上手にスイングできないという理由で、教育係にオリンピック選手が指名されたそうです。
オランダ・レーネンの動物園で、最近オランウータンの檻内が改装されました。
内側から木を伝って外に続くセットへと移動できるようになっており、外から入園者が眺めることができる造りになっていました。
ところが肝心のオランウータンたちが、どうも木を上るコツを忘れたようなのです。
そこで白羽の矢がたったのが、北京オリンピックでも活躍した鉄棒競技のゾンダーランド選手で、オランウータンたちの前で手本を見せることになったのです。
マレー語で「森の人」を意味するオランウータンは、野生では木の上からほとんど地上に降りてくることはないそうです。
新しく改装された囲いの中では、1つの木から外に露出した7本の別の木に伝って行くことができ、食事用のエレベーターも付いているため、木の上にいるオランウータンたちに食料も運べるので、地上に降りることなしに生活できる設計になっているそうです。
しかしながら手本が必要ということでオリンピック選手が起用されることになったわけですが、まさか人間が類人猿に木登りを教える必要があるなんて誰も想像しなかったのではないでしょうか。
人間も都会育ちだと野外での生活力が乏しくなりがちですが、オランウータンもより人間に近い生き物ということかもしれませんね。
さてさて、果たして彼らは木の上の生活が出来るようになるのでしょうか。
Dutch Olympian to teach orangutans how to swing
(2010/8/16)追記:動物園の地名を訂正しました。ご指摘くださった方ありがとうございます。
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