音楽を処方することで病気が良くなる…イギリスの研究
病気になったとき、出来ることなら薬に頼らずに自然に治したいものですが、自分の治癒力だのみではそう簡単に治ってくれるものでもありません。
しかしながら痛みや鬱といったものは、音楽処方でも症状がかなり緩和することが、最近の調査結果からわかったそうです。
グラスゴー・カレドニアン大学の研究者は、サウンド技術と心理学を使ってどのように音楽が感情を伝達したり、気分をコントロールしたりするのかを調査しました。
音楽療法というのは以前からありましたが、今回の研究は鬱病患者などに対し、どのように音楽を個人ごとに合わせて調整できるかを発見するのが目的だとのことです。
研究では、全く違う楽曲のメロディ、歌詞、リズム、そしてピッチが解析されました。
このプロジェクトのリーダー兼オーディオ技師のドン・ノックス博士は、音楽が個人に与える衝撃というものはアップテンポの音楽が気分を盛り上げ、スローが曲が盛り下げることよりも、遥かに深いところまで浸透すると言います。
曲の構成や技術的な部分もしかり、歌詞でさえ大きな影響をもたらします。そういった諸々の要素が合わさることで、音楽が人に語りかけてくるほどの大きな表現力を持つようです。
もちろん個人の主観による要素もあります。いつどこで最初に聴いたのか、幸せな思い出はあるのか、それとも悲しい思い出があるのかなどです。
このプロジェクトは、こういったことを全て加味した上で、どの音楽が個々に合わせて最もふさわしいかを決定するための研究であるようです。 英国工学・物理科学研究会議の資金提供を受けてスタートしたこの3年がかりのプロジェクトは、今年の終わりまでには完成するようです。 参考例として、鬱のときに医師が処方しやすい10曲をご紹介しておきます。
YouTube - Sexual Healing - Marvin Gaye
YouTube - Pink Floyd The Wall - Pink Floyd - Comfortably Numb
YouTube - Last Night A DJ Saved My Life - Indeep Official Video
YouTube - John Lennon Cold Turkey
YouTube - Elton John - Healing Hands
YouTube - Wonderful Life
YouTube - Boston- More Than A Feeling
YouTube - Supergrass - Alright
YouTube - 「WHAT A WONDERFUL WORLD」 LOUIS ARMSTRONG
YouTube - I will survive - Gloria Gaynor
もちろんこれはイギリスの研究なので洋楽ばかりですが、きっと邦楽にも処方に向いた曲はあるのでしょうね。
Music on prescription could alleviate illness
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