カナダの女性がガン治療のため、体を半分に切断する大手術
切開してガンを摘出するとなれば、大きな手術を伴います。
カナダの女性が、なんと体を2つに切っての大手術をし、成功したそうです。
3年前、カナダに住む31歳のジャニス・オルソンさんは幸せな結婚生活を築き、もうすぐ2人目の子供が生まれるというときに、背中に深刻な痛みがあることに気づきました。
最初の妊娠時にも痛みがあったのですが、彼女も医師もあくまで妊娠に伴う痛みだと思っていたそうです。妊娠8ヶ月になると、あまりの激痛のために仕事をやめざるを得なくなり、長女が生まれると痛みは残ったものの少し良くなったそうです。
そしてその数年後、第2子である息子を身ごもると痛みは増加の一途をたどり、5ヶ月になるころには全く仕事ができなくなったのです。
喫煙家でもなく、普段は全く薬の世話にならない彼女が、2度目の妊娠時には多量の鎮痛剤を服用するほどになりました。
7ヶ月の頃には激痛がさらにひどくなり、医師に子供を未熟児のまま出産させてくれるよう依頼しますが却下され、痛みを誰にも理解してもらえない孤独を感じたそうです。
そのうち電気の振動で痛みを和らげるものや、暖めたり冷やしたりなど試行錯誤を繰り返すも、ついには眠れないレベルになりました。もはや1日の我慢もならず、夫に病院に連れていってもらい、なんらかの処置をしてもらうまでは帰らないと言い張ったそうです。
めったに若い女性が患わない症状だったため、ガンだとは全く疑いを持たなかった医師たちは妊娠による坐骨神経痛だと判断し、彼女に眠れるようモルヒネが処方されました。
しかしながら彼女が左足では爪先立ちができないと神経科医に伝えたことが、ようやく専門家にとっての大きな危険信号となったようです。
すぐにMRIのテストがなされ、二週間後に長男を出産させたあとに、針生検(顕微鏡での観察を行うために針を用いて組織や体液を採取すること)を行ない、そこで初めて大きな腫瘍があることがわかったのです。骨のガンである軟骨肉腫と診断されました。
すでに広範囲の骨に転移していたことから抗がん剤や放射線療法は使えず、生き残るためには切除しか方法がないと言われました。
腫瘍を除去するためには、彼女の身体を言葉のとおり真っ二つに切って、足を切断し、椎骨の下部を切除し、骨盤をも半分切除する必要があったのです。
問題はそこまで切断した身体をどうやって元に戻すかということで、さらに通常の生活を送れるようになる保証などありませんでした。
最初にそのことを聞かされたジャニスさんは吐き気がしたと言います。そして通常の生活を送れても、そのままガンに侵されて死ぬよりは、少しでも長く生きていける可能性に賭けたのです。
ミネソタ州にあるクリニックに相談し、切断した足の骨を少し形を変えて利用し、健康なほうの足の骨を骨盤に装着するという、大掛かりな手術をすることになりました。
52日間の生活費や移動、そして治療にかかる2万ドル(約170万円)を家族や友人たちが寄付を募って集めてくれたそうです。
手術は大きく2回行われました。
1回目の手術では、
左足を切断
半分の骨盤を切除
尾骨と椎骨の下部も完全に除去
そして2度目の手術では、
切断した足の一部を切り取り
それを回転させ向きを変え
骨盤に留める
そして右足と残りの骨盤を椎骨の下までずらして止める
YouTube - Pelvic Spine Reconstruction
手術は見事成功し、3年経った現在は人工の骨盤に義足、そして車椅子に松葉づえや支柱などを利用していますが、現在彼女は元気にスノーモービルで買い物をするまでに回復しており、ガンも再発していないそうです。
必要ならば2階に這って行くことも出来、移動は問題なく出来ているというジャニスさん。
他人に「彼女は車いすが必要だから、招待できない」と思われたくないため、何でも自分でやるようにしていると言います。
激痛や大きな手術を乗り越えてきたのは、彼女の強さなのか、それとも母の強さなのでしょうか。
命に感謝しているというジャニスさんは、ガン治療や寄付金がどのように助けになるのかを、人々に知って欲しいとのことです。
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効き目あると思います!
なかなか良いよ
理にかなた理論だが結構きついです
未知の可能性と驚き!