史上最大の損失、財産を失った額が最も大きい実業家
世の中には、成功する人や大儲けする人がいますが、その裏で失敗する人や財産を減らす人もいます。
会社の倒産や株価の下落で財産を失う人も多いですが、この人ほど財産を失った額が大きい人はいないのではないか、という実業家の大損失をご紹介します。
シェルドン・アデルソン氏は世界長者番付で常に上位に名前を連ねる実業家です。
貧困家庭の出身でありながら、カジノリゾートの所有や不動産開発などで富を築き、2007年と2008年にはForbesが発表する世界長者番付で第3位を記録し、その富は265億ドル(約2.16兆円)と見積もられたほどです。
ところが2008年の大幅な株価暴落によって、なんと240億ドル(約2兆円)も失う結果となったのです。その失う額やスピードが凄まじく、一日に1億ドル(約82億円)、言い換えると1時間に410万ドル(約3.35億円)、1分に換算すると69000ドル(約565万円)、1秒で1157ドル(約9.5万円)という驚愕の数字です。
1929年の大恐慌のときでさえ、そこまで大きく財産を個人で減らした人はいないとされ、額面上のロスとしては、かつてない規模だと言われています。ちなみにロックフェラーは大恐慌のときに財産の半分にあたる10億ドルを失いましたが、そのときは数年という時をかけているようです。
それに比べるとこの時期に彼が失った財産は93%と例を見ない減り方をしています。会社の倒産を免れるために個人のお金を10億ドルつぎ込むなどしたようです。長者番付ランキングでも178位まで落ちました。
サブプライムローンの与えた影響の大きさには驚きですが、しかしながら彼は2010年に財産を145億ドルにまで戻し、長者番付13位にまでのし上がったようです。
桁が大きすぎてピンとこないですが、ここまで減らしてもちゃんと這い上がってくるあたり、さすがは身ひとつで世界有数の長者に上り詰めた手腕だと言えますね。
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