イギリスで行方不明になったレース鳩、はるか大西洋を越えた中米パナマで見つかる
イギリスの鳩レースで10ヶ月前に旅立ってから行方不明だった鳩が、予想もしない場所で発見されました。
レースはイギリス海峡のガーンジー島というイギリス王室属領から、イギリス中部の都市ダドリーを目指すもので、距離にすると224マイル(約360km)。
……のはずが、なんと大西洋を越えて5200マイル(約8320km)彼方のパナマから見つかったのです。
ダーレン・カバリーさん(45)の所有するフーディーニという名の鳩は、10ヶ月前に行われたレースでガーンジーから放たれました。
ダドリーへは6時間程度かかると見込まれていましたが、フーディーニが戻ってくることはなかったのです。
レース鳩には足に連絡先が記されているため、ダーレンさんはいつかどこかで発見されるのではないかと希望を持っていました。
すると先日、ダーレンさんに鳩がいるとの連絡が届いたのですが、その時はパナマがどこにあるのかさえ知らなかったと言い、大西洋の彼方だと知ってびっくり仰天したそうです。
鳩を発見したのはパナマの首都パナマ市に住むグスタボ・オルティスさん。屋根にいる鳩を見つけたところ足のタグを見つけ、ダーレンさんに連絡しました。
グスタボさんによると、フーディーニは長旅をしたとは思えないほど健康状態が良かったそうです。ダーレンさんは、「おそらく大西洋行きの船に乗ってしまったのだろう、他の可能性は考えられない」との見解を示しています。
パナマからイギリスへ輸送するには少なくない費用がかかるため、鳩はグスタボさんが飼うことになったそうです。
鳩がどんな旅をしたのかは、小さなフーディーニだけが知っているのでしょうね。
British racing pigeon ends up 5200 miles away in Panama 'after getting lost'