イギリスの黒人が刑務所に入る確率はアメリカよりもかなり高いことが判明
「イギリスはどれくらい公平であるか」というテーマで調査が行われ、その結果、人口の割合からするとイギリスはアメリカより黒人が刑務所に服役している率が大幅に高いことが明らかになったそうです。
3年に渡る人権団体の調査によると、アメリカでは黒人が刑務所に入る確率が全体平均の4倍にあたるのに対し、イギリスでは7倍であることが判明しました。
調査は英国の公正さをはかるために行われたものですが、この結果は少なからず驚きを与えているようです。
刑務所改革を推進する団体の代表であるジュリエット・リオン氏は、イギリスは常にアメリカより公正さを訴える傾向にありながら、刑務所ではそういうことになっていないと主張しています。
イギリスでは近年、少数民族の刑務所に服役する人数が増加傾向にあり、1998年に11332人だったのが、2008年には22421人になっています。
現在刑務所に服役している少数民族は全体の4分の1を占め、イスラム教徒は12%を占めています。女性服役者も同じように増加傾向にあり、1995年に比べ2倍となっています。
一度服役した人の再犯率も高いようで、これからの課題となりそうです。こういった負のサイクルを断ち切るためにも若くして犯罪に手を染める若者の心理状態や麻薬についても介入していかなければいけないとしています。
More black people jailed in England and Wales proportionally than in US
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