2010年10月17日 17:27

風船にiPhoneとデジカメを載せ、成層圏からの撮影に成功…GPSで回収

 

iPhoneで成層圏00
アメリカ・ニューヨーク州の父子が、気象用のバルーンにiPhoneとデジカメをくくりつけ、はるか3万メートル上空の成層圏からの撮影に成功したそうです。

以前にもスペインの学生が風船とカメラで撮影したニュースをご紹介したことがありますが、今回はiPhoneのGPSを利用することで速やかな回収が出来たようです。

地球を見下ろしたスペクタクルな映像をご覧ください。

iPhoneで成層圏01
使用したのは気象観測用の風船。40歳のLuke Geissbuhlerさんと7歳の息子Max君によって、今年8月ニューヨーク州・ニューバーグの広場から打ち上げられました。

iPhoneで成層圏02
iPhoneとデジカメを搭載した容器。マイナス70度に耐えるよう、断熱材や使い捨てカイロを利用しているとのこと。

iPhoneで成層圏03
バルーンにくくりつけて、空の旅へ出発。

iPhoneで成層圏04
見上げる子供たち。

iPhoneで成層圏05
あっという間に空へ。上昇速度はおよそ時速27km。

iPhoneで成層圏06
もう人の姿が判別つきません。

iPhoneで成層圏07
雲が近づいてきました。

iPhoneで成層圏08
ついに雲の上へ。

iPhoneで成層圏09
成層圏に近づき、空の色も黒くなってきました。

iPhoneで成層圏10
太陽のまぶしい光。

iPhoneで成層圏11
そして3万メートルの上空に到達したところで気圧減少により風船が破裂。ここまでの所要時間は70分ほど。

iPhoneで成層圏12
容器もだいぶ破損しています。

小型のパラシュートを使っても落下速度は最大時速240kmに達しましたが、幸いiPhoneとデジカメは無事でした。

そしてiPhoneのGPSにより、打ち上げ地点より北へ48kmの地点の木に落下したのを確認し、回収に成功したそうです。

打ち上げから着地までの総計は102分。

映像は以下をご覧ください。(かなり揺れるため酔うかもしれません)

他の画像は以下のサイトよりどうぞ。
Brooklyn Space Program
また90分のフルタイムの映像販売や、次のプロジェクトの寄付なども受け付けているそうです。

遠い存在と思われていた宇宙が、個人の力でも身近なものになったことに驚きですね。

なお、日本では航空法などに抵触する恐れがあり、許可が必要となる場合もあるそうなので、安易に真似することのないようご注意ください。

Weather Balloon Takes a Trek to the Stratosphere

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2. farelmarthy97's status on Sunday, 17-Oct-10 15:57:18 UTC  [ farelmarthy97 ]   2010年10月18日 00:57
らばQ:風船にiPhoneとデジカメを載せ、成層圏からの撮影に成功…GPSで回収 http://ping.fm/yzIIr
3. iPhoneを風船に載せ、成層圏からの撮影に成功  [ SHUXSHU ]   2010年10月19日 13:08
情報元はいつもお世話になっている「らばQ」様。私は普段、大手のサイトで紹介されたものは記事として書かないようにしてるんですけど、今回のこの記事はあまりにも夢のあるお話だったのでご紹介。 なんと、アメリカの親子がiPhoneとデジカメを気象用バルーンに括りつけて、...
4. 上から  [ 馬写真日記 ]   2010年10月19日 22:42
ゾンデからの風景。バーストする頃には、地球がこんな風に見えるのね。
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