経済危機のアイスランドが目指す「言論の自由」ビジネスとは?
アメリカのサブプライムローン問題に端を発した世界金融危機ですが、なかでもアイスランドは国家が破産寸前になるほど深刻な経済危機に陥りました。
金融危機以前は漁業から金融業への転換に成功したと思われていましたが、危機後は銀行が次々に破綻し国有化されるなど厳しい状況が続いています。
そんなアイスランドで「銀行の国」から「言論の自由の国」へと産業を転換するための法案が通過し、世界中の注目を浴びています。
新しいビジネスは、全世界のIT企業を招致し、設置したサーバーの賃貸料を得るというものです。
企業は検閲を憂慮することなく、また、情報がアイスランドにあることで、ビジネスを破綻させかねない訴訟を困難にするといったメリットがあり、言論の自由がサービスに含まれているとのことです。
この新しい国家プロジェクトによってアイスランド経済を建て直す狙いで、一度大失敗をしている金融にはもう手をつける気は無いようです。
計画は大企業や公的機関の暴露などにも利用できるため、名誉毀損などの温床にもなるのではとの声もありますが、情報の避難所としての地位を固めて行く方針のようです。
この国家事業に対する、海外サイトの反響を一部ご紹介します。
・中国はきっと特別なサイバー・チームを用意しているんじゃないか。
・この法案"IMMI"(Icelandic Modern Media Initiative)が通過した。アイスランドに引っ越す時期だな。
・アイスランドの経済はここ数年かなり貧困になった。IMMIはなかなかいい動きだと思う。
・なのにアパートが見つからない。
・わお、今までよその国籍をうらやましいと思ったことはなかった。
・もしやアメリカ人じゃないだろうな。
・アイスランドはもう銀行ゲームは完全にやめたのか?収入はほぼそこからだったのに。
・アイスランド、あいらびゅー。
・アイスランドは最高の国になる。
・「我々が現在取り組んでいるのは、そういった権利(情報の保護)を確固たるものにするために、最良の法律をかき集めて国のスタンダードにすることです」これはかなり重要だ。権利やプライバシーはこれからさらに大きくなる。
・アイスランドに引っ越すよ。
・でもアイスが多いだろ。
・そうでもないぞ。
・もう国際金融計画にも参加出来ない国が、勇気あることをするということが驚きだ。
・自由というのは、「もう失うものはない」という別の言い方だ。
・アメリカがいくつの政府を潰してきたかわかるかい?アイスランドもそれほど難しくないんじゃないか。アメリカ帝国はアメリカの法律に反対する国を快く思わない。
・アメリカ帝国は落ち目だろう。EUメンバーを倒すのは大変だ。
・アイスランドはEUじゃないぞ。
・なんてこった、アイスランドはこれから人類文明の指針となる…そんなに寒くなけりゃ住むんだが…。
・カナダではサーバーがどこの国にあろうと、憎悪を表現したものを書くと起訴される。
・だけどその証拠となる情報を引き出せない。
・オレはもうアイスランドに引っ越すぞ。オーストラリアではもう政府をどれだけ企業によって支配されているか、信じられない状況だ。
・言論の自由というのを外部調達しなくちゃいけないことが最低だ。
いろいろと課題や弊害もありそうですが、賛同を示すコメントが目立っていました。
経済規模の10倍もの負債を抱えるアイスランドの銀行ですが、もともと金融で失敗する前は上手く言っていた国だけに、情報立国への舵取りが成功するのか興味深いところです。
Iceland turns from banks to freedom of speech
日本経済新聞社
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すごい
IBMの再建を託された男