「身元売ります」父親の手術費用を稼ぐためイギリス男性が自分を販売
お金がどうしても入り用なときには、身の回りのモノを売るというのも一つの手ですが、病気の父親の手術費用を捻出するため、自分の身分一切を売りに出しているイギリスの男性が現れ、ニュースとなっていました。
イギリスのオックスフォードシャーのお店の個人売買の広告枠の一部に、小さく「身元を買いませんか」と出しており、住民を戸惑わせているようです。
普段はこの個人売買の枠には、中古のテレビやベビーカーなどが売りに出されているのですが、10ほどの店舗でこの身元の売出しが出ているそうです。
これに気づいた警察が不穏当な行為だとして調査し始めると、売り主は45歳の印刷会社に勤める男性と判明したそうです。
事情聴取したところ父親の手術のためにお金が必要だったと述べ、自分の給料だけでは稼げないため、パスポートナンバー、クレジットカードナンバー、出生証明書にいたるまで、個人を特定する身元に関するもの全てを売り出すことにしたのです。
売り出し広告を水曜日に出してからすでに10ポンドから1000ポンドに至るまでのいろいろなオファーが来ているそうです。
ただし男性は1万ポンド(約130万円)以下で売ることは考えていないようで、個人の身元がいったいどれくらいの価値があるかという疑問を感じながら、かつ、自分の身元でさえ自分のものだろうかと思案することもがあると言います。
店舗のいくつかは広告を取り下げているようですが、警察のスポークスマンは別人が詐欺や不正を働いた場合それを他人が使ったとしても本人が加担したとみなされるとし、この件で特に違法行為が行われていないかの調査を進めるとしています。
個人情報の重要性が増してる現在ですが、人の身元を売ると言うビジネスは何かと問題を投げかけそうではあります。
Man puts his identity up for sale
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