実の父親の亡骸を解剖実習する医師…インド
医学の実習に人体の解剖もありますが、解剖学や医学の研究のため、インドの医師が実の父親の体を使うことにしたそうです。
さすがにこのようなケースはインドでも初めてだと言われています。
この解剖を実施することにしたマハンテッシュ医師(40)は、選択の余地はなかったものの資質を試されると認識しているようです。
イギリスの植民地時代の規律に反対していた彼の父親は、古来よりインドに伝わるヒンズー教の医術で名を馳せた医師でした。彼は2年前に89歳で亡くなりましたが、遺言に自分の亡き骸は研究のため、息子の手により解剖されることと明記していたのです。
この遺言を遂行するため2回目の命日である11月13日に解剖が行われる予定です。
マハンテッシュ医師は今回の執刀にあたって、自分の妹を解剖したイギリス人医師で循環系の研究で大いに名を残すことになった、ウィリアム・ハーヴィー医師の影響を受けたと述べています。
世界的に解剖の献体は不足しているため、今回のこの自分の意思表示が提供者の増加のメッセージになれば良いと言い、またこの行為を自分の母親を含む家族は支援してくれていると伝えています。マハンテッシュ医師自身も寄付することに決めているそうです。
父の意思の尊重と医学のためとは言え、家族を解剖する心中とはいったいどんなものなのでしょうか。
Indian doctor prepares to dissect his father's body