浮気ではなく、浮気を考えたという理由で結婚を取り消される…イタリア
本来カトリック教会では離婚を認めていないため、夫婦が別れるときには結婚そのものがなかったと考える婚姻の無効を求めることがあります。
無効を求める際の理由もいろいろとありますが、イタリアで浮気を実際にしたわけではなく、浮気することを考えたというだけで無効にされたケースがありました。
夫は実際に妻が他の男性と浮気したわけではないにもかかわらず、妻が浮気を考えたという理由で、教区裁判所に婚姻を無効にして欲しいと願い出ていました。
教区裁判所が夫の主張を認めたため妻は控訴したものの、ローマの最高裁判所も女性が他の男性と関係がある証拠はないと認めながらも、婚姻の失効を認める判決を出したようです。
これにより妻は生活費や慰謝料は一切もらえないとのことです。
妻が他の男性との浮気を熟考したことは婚姻の無効に値するとの判断は、今後判例としてイタリアの裁判に大きく影響すると見られています。
婚姻の無効は別れるという意味では離婚に似ていますが、今までのことはなかったことにしようという考え方のようです。
浮気をしなくとも思っただけで婚姻が無効になるとするならば、これから急に無効になるケースが増えていくのかもしれません。
思うことが罪なのか、口に出すのが罪なのかというところにまで発展しそうですが、恋多きイタリア男性には都合のいい判決だという気はします。
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