海外で反響のあった「無神論者のおばあちゃんが昨日亡くなった」という書き込み
人は死を間近に感じるほど、何かに頼りたくなるものです。
神だったり哲学だったりと、なにか心の支えが欲しくなるかもしれません。今は信仰がなくても、死を目前にしたときにないとは限らないのですから。
海外掲示板に投稿されたある文章が、話題を呼んでいました。
昨日、うちのばあちゃんが86歳で他界した。死に際に医者が、心の支えとして宗教上の付き添いが必要かを尋ねると、無神論者ばあちゃんは「自分の強さは『水』から来ている」と言った。いなくなったばあちゃんを恋しいと思う。
死ぬときに威厳を発揮するというのは素直にすごいと感心してしまいますが、無神論が珍しい欧米では関心の度合いもより大きいようです。
海外掲示板のコメントを抜粋してご紹介します。
・それはすげぇー。
・カッコいいばーさんてのは自動的に人気だ。
・自分も年取ったらそうなりたい!
・オレもそうなりたい、「子どもを持つ」というところをスキップする方法はないのかな。責任というのを飛ばして歳を取りたい。
・冥福を祈ります。君のおばあさんは勇気ある人だ。
・全くそう思うよ。俺のばあさんなんて、隣に立っている太ったヤツのことを平気で差別的して大声でけなすんだ。
・すばらしい女性だと思うよ。
・萌えるおばあちゃんだな。
・冥福を祈ります。でももしかしたら、すごい喉が乾いていただけだったりして。
・死ぬ間際まで普通に話が出来たんだ。
・その年齢で無神論なのは今の時代よりかなり困難だったはず。尊敬します。
・すばらしいおばあさんだよ。冥福をお祈りします。
・すばらしい女性だ。うちのじいちゃんはカトリックだったばあちゃんと教会で出会った。そのとき神父に宗教を聞かれ「何も信仰していない」と答えたそうだ。神父は何かを書かないといけないといったので、おじいさんは仕方なく「アステカ族」と書いたそうだ。神父が理由を尋ねると、何か崇拝しなくちゃいけないなら、太陽を崇拝するからと言ったらしい。
・数年前に肺がんで死んだ女友達がいるが、かなり厳しい闘病をしたあと、医師が最後の数時間で宗教的な付き添いが必要かを尋ねたら、彼女は「いらないけど、ジンジャーエールが欲しい」と答えたそうだ。
日本の感覚だとピンとこないかもしれませんが、欧米で無宗教・無神論であること、神に頼らないというスタンスは物珍しく、大きな反響を呼ぶようです。
My Grandma, an atheist, died last week at the age of 86.
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