84歳の大冒険、自作のイカダに乗って大西洋横断の旅に
チャレンジするのに年齢は関係無いと言いたいところですが、気持ちはあっても身体や健康の壁が立ちはだかり、なかなか思い切った事をするのは難しいものです。
ところが年齢なんて全く感じさせない84歳のおじいさんがいました。なんとイカダで大西洋横断に挑むと言うのです。
アンソニー・スミスさんが率いる4人のイギリス人冒険家たちは、イカダで大西洋横断2800マイル(約4500km)の旅に挑もうとしています。
大西洋横断と言うだけでも壮大な話ですが、この冒険が他と違うところは、リーダーのスミスさんが杖を使って歩く84歳だということ。さらに自作のイカダの動力は帆を使うだけで、プラスチックのガスパイプで出来ているとのことです。
乗組員は他にドン・ラッセルさん(61歳)、デイビッド・ヒルドレッドさん(57歳)、アンドリュー・ベインブリッジさん(57歳)で、4人の年齢を合計すると259歳という超熟練チームです。
今週カナリア諸島から出発しバハマに向かい、10週間のセーリングとなる見込みです。
大半の準備や材料の費用は、寄付と、2年前スミスさんが交通事故でバンにひかれたときに受け取った慰謝料が使われています。
足に金属を入れるほどの事故でしたが、嘆くどころか「幸運にも車にひかれた」と言い、そのことがアイデアを生むきっかけになり、お金も捻出できたと語るスミスさん。
いろいろな人から怖くないのかと聞かれると、「まだ怖がるほど良くわかっていない」と答えるそうです。
お互いをよく知らず、上手くやれるかもわからず、なおかつどれくらい疲弊するかも予想できず、常に海の上で揺れていることすら想像がつかないと言います。
ただしメンバー2人は経験ある船乗りでもあり、入念に計画が進められてきました。電力は屋根にとりつけたソーラーパネルと風力ジェネレーターを利用。食料品や水、チャートなど準備に余念は無く、あとは出発するのみのようです。
いったいどうなるのか予測もつきませんが、いくつになっても冒険心を抱き続けられる心意気が素晴らしいですね。
84-year-old adventurer set to launch Atlantic raft
売り上げランキング: 3