ナースコールが足りなくて…スウェーデンの混雑した病院、ブザーの代わりに鍋とスプーンを配る
病院不足、医者不足というのはどこの国でも抱えている問題のようです。
スウェーデンの病院のとある小児科病棟で入院患者が膨れ上がり、緊急ブザーが全員に行き渡らず、しかたなく鍋とスプーンを配布する事態になったようです。
ヨーテボリという港湾都市の病院だそうですが、もちろんこの病院でも緊急用のブザーがベッドの横に備え付けてあります。
ところが小児科病棟の入院患者が増えすぎたため、全員に行き届かなくなってしまったのです。そこで代わりに音が出るものとして、片手鍋とスプーンが配られたということです。
現在スウェーデンでは病院不足が深刻化し、さまざまなトラブルが起きていると言います。去年の3月にも緊急患者の女性が待たされている間に亡くなったことで問題になっていました。
この片手鍋とスプーンは第一目的としては音を出して緊急に助けを呼ぶためですが、他に元気づける意味もあったようで、他の病院では鈴を購入したりと、いろんな工夫がなされているようです。
現場にいる人の苦労を思うと頭が下がりますが、さすがに鍋にスプーンの組み合わせはうるさ過ぎたりしないのでしょうかね。
あちこちで鳴っていたら、おちおち寝てもいられない気はしますが、苦肉の策とは言え、小児科の子供たちにとっては楽しい景気付けになるのかもしれません。
Swedish hospital patients get pans and spoons to call for help