ビールがより美味しくなるような古今東西の雑学いろいろ
暑い日はもちろん、寒い日だって仕事のあとの一杯はたまらないというビール好きは多いのではないでしょうか。
そんなビール好きの人のための、古今東西のトリビアをご紹介します。
・人類最古のビールにまつわる記述は、紀元前4000年のメソポタミア時代のシュメール語にある。
・一番古いビール醸造のレシピは古代バビロニア(紀元前1894年~1595年)時代のものである。
・ニュージーランドではビールは1800年代にヨーロッパ人が広めるまで知られていなかった。最初のビールはクック船長が壊血病の治療のために1770年に醸造したものである。
・2010年の世界のビールコンテンストでは優勝は米国であったが、なぜかゴールドメダルとシルバーメダルはモンゴルが取った。ゴールドはフュージョン、シルバーはボルギオというビールである。
・ペルーではグループで飲むとき、一人がボトルを買ってグラスに注ぎ、飲み終えたら泡を捨て、次の人にビンとグラスを渡す。それを繰り返し、最後のビールを受け取った人が次のボトルを買いに行く。
・アイルランドで1756年にアーサー・ギネス氏がダブリンに工場を建てるとき、9000年の賃貸契約を結んだ。今でもアーサー・ギネス氏の子孫が運営しており、現在ギネスビールは40カ国で生産されている。
・南アフリカのウンコンボティというビールは、南アフリカの古代文明の時代からあり、トウモロコシやサトウモロコシから作られている。ビールの歌として南アのシンガー、イボンヌ・チャカチャカが歌い、映画「ホテル・ルワンダ」でも使われた。
・世界の統計の2004年版(手に入る一番新しいもの)によると、一人当たりのビール消費量が世界一なのはチェコ共和国で、年間156リットル以上と記録されている。
・オーストラリアのほとんどの大きなビール工場は、たった3つの会社が占有している。一番よく知られているのがフォスターズ"Foster's"だが、輸出が主で自国ではそれほど人気がない。
・世界一のビール市場を持つのが中国で、どこの国よりも消費量が多い。ただし、ビールをたくさん飲むというよりは人口が多いからに過ぎず、ビール会社は社会に浸透するよう宣伝に力を入れている。
・2010年4月にデンマークのコペンハーゲンにあるカールスバーグ"Carlesberg"のビール工場では、労働者がランチタイムに自由に飲めるビールが減らされたことでストライキになった。(参照)
・米国で一人当たりのビールの消費量が一番多いのはネバダ州で、年間200リットルである。ラスベガスなどで観光客が大半の消費をしているようである。
・ドイツでは何千年もの間エールが主流だったが、500年前からラガーが人気となった。古い時代のビールについての記述はないが、紀元前800年頃のバイエルン人の墓からパンから作ったビールが発見された。ローマ帝国がヨーロッパを侵略したとき、現在のドイツではすでにビールが大量生産されていた。
さて、いろいろあるものですが、気になる日本国内の消費量ナンバー1は高知県の年間81リットルだそうです。
ビール消費量 [ 2008年第一位 高知県 ]|新・都道府県別統計とランキングで見る県民性 [とどラン]
ついで2位東京、3位大阪と続きます。
こんなにも歴史が深いことに驚きですが、これだけ人類との付き合いが長いのであれば、ビールが美味しいのも頷けますよね。
Beer Facts from Around the World