「15年前にボトルメッセージを海に流したんだけど、今日その返事が来た」
「海の向こうにはどんな世界が広がっていて、どんな人が住んでいるだろう……」そんな思いをめぐらしたことはありませんか。
手紙をビンの中にいれて海に浮かべ、遠くの見知らぬ誰かに拾ってもらうことを期待するボトルメッセージ。
1996年にアメリカの男性が流したボトルメッセージの返事が、今日になって返ってきたという報告がありました。
親愛なる誰かへ
父と僕は、海の潮の流れを調べるという目的と、友だちを作るという理由でこの手紙を流します。これを見た人は返事をください。
僕の名前は○○○で、7歳です。
僕の住所は△△△です。
同じ文面で英語、スペイン語、フランス語の順に記載し、太平洋に放ったそうです。
そして15年近い年月が経った今になって、そのうちの1通が返ってきたと海外サイトに投稿されました。
掲示板の反応をご紹介します。
・手紙も一緒に来たのかい?それとも自分が入れた手紙だけ?
・(本人)この手紙と、彼がどこでこのボトルを見つけたかの地図と、キャンプサイトにいるクマの写真と、手書きのメモが一緒に入っていた。元の手紙はかなりボロボロになっていたけど、額に入れて父親にプレゼントするつもり。
・どこからボトルを流したとか、どこから返事が届いたとかの詳細なしに投稿するってどういうことだ。
・そうだそうだ、潮の流れの地図は?レポートが15年遅れているぞ。
・親愛なるビリーへ
お父さんと君は元気にしていますか。友人になりたいと思います。
ジョンより
追伸:もう僕のプールにボトルを落とすのはやめてください。
・わお、獲物をゲットするのはとても複雑だな。
・インターネットが出来る前はこうだったんだ。
・(本人)父と僕は英語とスペイン語とフランス語でメッセージを書いた。(なぜ太平洋にフランス語かは謎だが) このボトルが見つかったのはアラスカ州・アンカレッジのカトマイ国立公園で、1996年に見つけたけど今まで行動に移さなかったらしい。彼によると砂浜を歩いていたら、まだ同じボトルがビーチに残っていて、フェイスブックで僕を見つけたらしい。インターネットのパワーだね。
・1996年に見つけて今まで何もしなかったって……忙しい男だ。
・きっと15年間毎朝起きては、「今日こそ返事を書くぞ…」。
・5470日も返事を書くのにかかったことが笑える。
・君が引越をしなかったのが良かったな……。
・いや、(本人)引っ越したんだ、3回も。それで彼はフェイスブックを僕を見つけたんだ。
・僕は1ドル紙幣に自分のネットのID名を書いて、ペンシルバニア州の自販に入れた。5年経った大学のときに誰かが僕の1ドルを手にしたとメッセージしてきた。そいつがすごい差別主義でKKKのメンバーでなければ面白い体験だったと思う。
・友人の一人は80年代の子供のときに同じようにボトルをアメリカ東海岸から流した。5年後にフランスで父親と一緒に釣りをしていた少年が見つけて返事が届く。二人の間で手紙のやりとりが何通かあり、何らかの理由でその手紙も止まった。
15年後に早送りをすると、その友人の妻がガレージをでその時の手紙を見つけた。彼女はそのフランス少年に手紙を書いていいか尋ねた。フランスからの返事は1年ほど来なかった。だがそのフランス少年の姉が送ってきた。その姉によると彼は2年のがん闘病生活をしており、その手紙を見て涙を流したと言う。そしてその数日後に亡くなった。
手紙がどんなにパワフルなものなのか、感銘を受けたよ。
・うちの妹も去年ボトルを川で見つけた。返事を書いたら相手は同い年で、今は友達になっている。
古いやり方ではありますが、海を渡ったボトルが知らない誰かに届き、そこから返事来るというのは、これだけ文明が発達した時代においてもロマンのある話ですよね。
Eメールで簡単にやり取りできてしまう今だからこそ、こういったアナログな引き合わせに価値があるのかもしれません。
In April 1996 I dropped bottles with notes into the Pacific Ocean. I got one back today.
大和書房
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