タクシー運転手に質問「慌てて乗り込んできた客に『あの車を追ってくれ』って言われたことある?」
サスペンス映画やドラマでタクシーに飛び乗り、運転手に「あの車を追ってくれ」と依頼するシーンは、もうお約束と言うほどよく見かけますよね。
でも実際にそういう状況ってあるのか、気になりませんか。
海外サイトでタクシー運転手たちに、そんな質問が投げかけられていました。
海外の掲示板に投稿されていた質問内容は、
「タクシー運転手に質問「慌てて乗り込んできた客に『あの車を追ってくれ』って言われたことある?」
と言うもの。確かに知りたい内容ではあります。
これに対するコメントを抜粋してご紹介します。
・タクシー運転手の兄貴が言うには、そんな経験は一度もなかったそうだ。ただしどこかのお偉いさんカップルに、「昼食の間ずっと町中をドライブしてくれ」と頼まれたそうだ。きっと二人がタクシーの後部座席でハレンチなことでもするんだろうと思い、喜んで引き受けて、運転中に何度もバックミラーを確認したと言っていた。
・それはオレがやってみたいファンタジーの1つだ。
・自分もそういう経験があるけど、店がどこも閉まっていて外が寒かったという理由。女はいなかった。
・オレも答えはノーだな。
・ラスベガスでの夕食後、大所帯だったのでタクシーに分乗することになって2台目に乗った。出来心でつい「あの車を追ってくれ」と言ってしまったが、運転手はまたかというような顔をして、こっちが期待するほどおもしろがってはくれなかった。
・やってみたことがあるよ。暇な時間があったので、タクシーの近くを走っていた車を指さして「あの車を追ってくれ」と言ったらタクシーがどれくらいストーカーに協力してくれるのかを試してみたんだ。かなり協力してくれるということがわかった。
・で、それはいくら掛かったんだい?
・10年くらい運転手をやっているけど、今まで誰からも言われたことはないよ。客がケンカしていたり、娼婦がコカインをしているようなトラブルならいっぱいあるけどね。
・上司が一度だけあると言っていた。ある男が乗ってきて別のタクシーを追いかけてくれと頼まれたそうだ。追跡するタクシーの運転手とは知り合いだったので、合図をして行き先なんかを示し合わせていたが、結局は車を止めてお金を払って降りてもらったそうだ。
・大学1年のときにやったよ。そこの土地をよく知らなかったので友達の乗ったタクシーを追ってくれるようにタクシーの運転手に頼んだ。すると運転手はくすっと笑って信号待ちのときにもう一つのタクシーの横につけて、どこへ行くのか尋ね、そこから目的地までスピードを出して向かっていった。
・次に酔ってタクシーに乗るときは、そう叫ぼうと思う。
・1台には乗れない人数だったので2台目のタクシーに乗った。そして運転手に1台目のタクシーより早く着いたら20ドルのチップを渡すと言った。どうやら1台目の連中も同じことを運転手に言っていたようだ。結果、こっちのタクシー運転手の方がクレイジーだったので、オレらが勝った。
・同僚とオレは、ディズニーワールドから出入り禁止を食らってホテルまでタクシーで帰らなくちゃいけなくなった。セキュリティの連中に後をつけられていたんだけど、泊まっていたのがディズニーのホテルだったので禁止を食らったことがホテルにわかるとホテルから追い出されると思い、タクシーの運転手に「まいてくれ」と頼んだ。運転手はレーンを変えたり、急にコーナーを曲がったりと良い仕事をしてくれたよ。「追ってくれ」ではなかったけど、タクシーの運転手側としても良いネタになったんじゃないかな。
・僕はタクシードライバーじゃないが、関連がある内容なので。
ある土曜日の晩、僕の友人たちはタクシーでバーから帰る途中だった。すると深夜3時に別の車が時速100kmくらいでかっ飛ばして通り過ぎ、歩行者をはねてそのまま走り去ろうとした。タクシーの運転手は何があったかを知らせて応援を頼み、その間に友人たちは警察に通報した。運転手は友人たちを家に送り届けるつもりだったが、友人たちは料金を払うので逃げた車を追うように伝えた。偶然にも犯人は友人たちの家の近所で、家を見つけるまで警察と電話で連絡をとり続けていたらしい。はねられた人は重体だったけど回復に向かっているそうだ。
・何年も前の話だけど、ミネソタ州の湖まで客を乗せて戻ろうとしたら後ろからぶつけられた。車が見えなかったのでポルターガイストかと思ったよ。見えなかった理由は、ぶつけてきた相手が酒気帯びでヘッドライトを点けていなかったからで、回り込んでさっさと逃げ出すのが見えた。
そこでオレは自分に言った、「あの車を追え」と。そしてカーチェイスが始まった。違反を犯すことになったが、どこかのバカにぶつけられてそのままにしてはおけない。右手に携帯を握り警察に通報しようとしたが衝撃で落としてしまった。時速40kmくらいで走りながら暗がりの中でシートベルトを外し、まっすぐ前を見据えながら携帯に手を伸ばした。やっとのことで電話を取り戻し、シートベルトをつけ直し、警察に連絡して事のあらましと場所を伝えた。アドレナリンが出て興奮状態だった上に、追跡に集中していたのでそのときの警察との会話を全て覚えているわけじゃないが、この男が他の人間を巻き込まないように、クラクションを鳴らしっぱなしで 走った。
7分くらいの追跡劇のあと、ようやくパトカーがあふれてきて男の車を止めた。タクシー運転手をやっていて一番興奮した出来事だった。
・オレの一番のタクシー・ストーリーは、シドニー空港から帰る途中のときのこと。運転手が出口をミスったので、それを伝えると、なんと高速だというのにUターンして車を逆走し始めたんだ。座席につかまって爪を噛みながら、まさか死なないよなと神にも祈る気持ちになったが、タクシーは無事出口までたどりついた。運転手はオレの恐怖に引きつった顔に気づくと、インドなまりの英語で明るく「心配しなくてもいいよ。こういうのはしょっちゅうだから」と答えた。
・「急げ、あの車を追ってくれ」
「20ドル追加なら」
「10ドルに負けろ」
「15ドルで」
「よし、それでいい」
「ところでどの車を?」
「どれでもいい、とにかく逃がすな」
いろいろなタクシーエピソードがあるものですが、残念(?)ながら「他の車を追え」というケースはめったにあることではないようです。
ぜひ日本のタクシー運転手にも話を聞いてみたいですよね。
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