「停めて!」「運行が遅れるので無理」電車に2歳の娘を残したままドアが閉まり、走り出す
日本ほど電車のダイヤに乱れがない国はないと言いますが、頻繁に遅れる国ではその分事故やトラブルにたいして融通が効くのかと思えば、そうでもないようです。
ドイツで電車から女性が荷物を降ろしている間にドアが閉まり、2歳児を車内に取り残したまま走り出してしまったそうです。
ウルリカ・クラフトさんは、娘と二人で週末に祖母の家に行き、その帰りの駅で電車の中から荷物を取り出しているところでした。ところがいきなりドアは閉まり、そのまま電車が走りだしてしまったと言うのです。
その結果2歳の娘は電車に乗ったまま、ベルリンの近くの田舎道を1時間も一人で過ごすことになりました。
母親のウルリカさんは「ドアが目の前で閉まった瞬間は悪夢のようだった」と伝えています。荷物とベビーカーを電車から降ろしたあと、娘のところに戻って一緒に降りてくるはずが行く手を阻まれてしまい、そうしてる内にドアが閉まってしまったと言います。
「ママ!」と叫ぶ娘をよそに電車は動き出してしまい、慌てたウルリカさんは近くにいた係員にドアを開けてくれるよう必死に伝えましたが手遅れだったようです。
彼女はその後、先の駅に無線連絡をして電車を停めてくれるよう依頼しましたが、係員からは「時刻表が乱れるので運行を遅らせることができない」との答えが返ってきました。
結局娘は1時間も電車に乗ることになり、その間ウルリカさんは電車より先に次の駅に到着するため、サイレンを鳴らした警察のパトカーに乗って追うことになりました。
どうにか娘と再会できたウルリカさんはホっとして涙を流し、それを見た娘もいっしょに泣き出したそうです。
2歳児を乗せたまま電車が走り去る恐怖はどの親にとっても悪夢ですが、ドイツの鉄道会社の対応にも疑問が残りますね。詳しい事情は現在警察が調査中とのことです。
Mother forced by timetable to leave toddler on German train
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